系譜の原点

428 〜封鎖された渋谷で〜:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

『428 〜封鎖された渋谷で〜』は2008年に日本で発売され、2018年にSpike Chunsoftによって Steam へ届けられた作品で、ストア自身が「Real Actors and Locations」を目玉機能として明記している——渋谷の街を舞台にした分岐型サウンドノベルを、描かれた絵ではなく実写の写真と映像を組み合わせて語る。日本語のノベル形式アドベンチャーが、描かれた絵ではなく撮影された現実そのものから組み立てられることを示した、最もよく知られた実例であり、カメラそのものの映像で物語を語る、というゲーム群の系譜の原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

Forever Time 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、本作は背景をイラストではなく実写の風景写真や動画で彩る「新感覚シネマティックノベルゲーム」だ。映画好きで無職の青年・羽生ユウトが、景色の良い橋の上でカメラを持った写真専門学校生・深町なずなと偶然出会い、彼女の卒業制作の撮影を手伝うことになる——ストア文言は「特に選択肢のないノベルゲーム」だと明確に述べており、遊ぶというより「観る」体験として作られ、プレイ時間はおよそ1時間。JA本文には「処女作にしてSteamで公開まで7年」とはっきり書かれており、ソロクリエイターのデビュー作であることが明かされている。開発・発売はともに「Forever Time」名義で、Steamの開発者検索でもこの名義に紐づくのは本作自身とそのサントラの2件のみ。価格は¥1,000。20件のレビュー(好評20件・不評0件)で好評率100%(「好評」)。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。正直に一点先に開示する——英語UIは一切実装されておらず、対応言語は日本語・簡体字中国語・繁体字中国語のみ。西側の読者は日本語のまま読むか、機械翻訳に頼る必要がある。20件のレビューはすべて日本語か簡体字中国語で書かれており、その本文には実写の風景写真・動画による背景表現への口語的な賞賛や、制作者個人の自主制作への素直な敬意が並んでいる——まだどの西側メディアも取り上げていない作品の言葉だ。

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