Don't Starve:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
Don't Starveは、開発・発売ともにKlei Entertainmentにより2013年4月23日に発売された作品で、それまでのサバイバルゲームがおおむね「いくつかある状態異常のひとつ」として扱っていた空腹を、他のすべてを駆動する時計の位置まで引き上げた。拠点を出る理由も、本来なら断るはずの危険を受け入れる理由も、そもそもゲーム内の一日という単位に形がある理由も、すべてそこから来る。荒野は確かに危険だが、そこへ足を踏み出させるのはメーターのほうだ。手描きのインク画のような、ゴーリーを思わせる見た目——欠乏を、罰ではなく作品の個性に見せる絵——と組み合わさることで、敵ではなく身体の要求がテンポを決めるという、サバイバルゲームの現代形を確立した。生き延びることが「予定を組む行為」になるゲーム群の系譜の原点であり、タイマーで到来する欠乏はランダムに到来する脅威よりも良い判断を生む、というデザイン上の洞察の原点でもある。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
たこパ サバイバル 埋もれた名作
ストアページは、その問いを正面から書いている——たこパの食材だけで何日生き延びることができるのか。そこから先はネタの前提ではなく、資源管理のシステムになる。たこ焼きに何を入れるかでタンパク質・炭水化物・脂質のバランスが変わり、三つとも範囲に収め続けないと死ぬ。これをギャグではなく機械にしているのは、反対側にある上限のほうだ。カロリーがオーバーするとお腹いっぱいで食べられなくなるので、スクワットでカロリーを消費して、また食べる。摂取と消費が同一のループに閉じている。そしてスキルツリーで伸ばすのは攻撃力ではなく、基礎代謝アップとスクワット効率アップである。具材は20種類以上あり、長く生き延びるほど新たな具材が解放される。食べ放題イベント中はどんなに食べてもゼロカロリーで、崩れたバランスを一気に立て直す窓になる。オンラインは最大4人。世界中のサバイバーがそれぞれのペースで生き延びているクイックマッチと、キーワード一つで友達とだけ遊べるフレンドマッチがあり、どちらも入退出はいつでも自由、もちろん一人でのプレイも可能だ。マルチでは他のプレイヤーのためにたこ焼きを焼くこともできるし、逆に相手のたこ焼きを奪うこともできる。そしてストア本文は、それが何を生むと見込んでいるかを自分で名指ししている——崩壊する信頼、疑心暗鬼、それを超えた先にある友情。本作は開発元が自ら名乗る「300円シリーズ」の第九弾で、ページには「KIMIDORI SOFTは、KIMIDORI SOFTのゲームを使用した動画配信などによる収益化を許可しています」と明記されている。developerもpublisherもKIMIDORI SOFT。この名義でSteamに並ぶ18作すべてについて当方が個別にappdetailsを叩き、全件が自社出版で、記録のどこにも外部の会社が存在しないことを確認した。発売日は2022年8月26日、価格¥350。256件のレビュー(好評242件・不評14件、Steam自身のレビューAPIをpurchase_type=allで実測)で好評率94%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは空である。英語は実装済みで動く。それでも西には届いていない——256件のうち英語は20件で、韓国語の24件より少なく、日本語以外の言語で書かれた編集記事は一本も見つからなかった。