パックマン:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
PAC-MAN(パックマン)は、ナムコによる1980年のアーケード迷路ゲームで、そのパワーエサこそが、以後あらゆる「時限つきの役割反転」の型を作った。迷路にいる時間の大半、プレイヤーは触れることもできないゴーストから逃げる被食者だ。だがエサを一つ飲み込めば、数秒間だけ関係が丸ごと反転する。ゴーストは向きを変えて逃げ出し、プレイヤーはその窓の間だけ、必ず終わると分かっていながら全力で狩る側にまわる。Steamでは初代が、シリーズ14作を収録した公式コレクション「PAC-MAN MUSEUM+」で入手できる。弱い側が一時的に圧倒的になる、そしてその窓が必ず閉じる——という短い時限を核に据えたゲーム群の系譜の原点であり、この種のループで本当に面白いのは窓が閉じた後の半分である、というデザイン上の洞察の原点でもある。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
魔法少女は自由に変身できない。 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作は15秒しか変身できない魔法少女3Dアクションシューティングだ。そしてAUTOMATONの報道によれば、それは彼女が選んだことではない。主人公・吉田かおるは軽いノリが特徴の平凡なJKだったが、ある朝、街を歩いていると上空から「何か」が落下して爆発し、巻き込まれて生命の危機に瀕する。罪悪感を覚えたその杖が命を救うため契約を持ちかけ、吉田は契約内容を確認せずに承認してしまう。偶然に魔法少女になっただけで不慣れなため変身を制御できず、以降ゲーム中ずっと、15秒ごとに自動的に変身と解除を繰り返す羽目になる。変身中の彼女は弾薬無制限のガトリングガンと、変身のたびに弾が回復する主砲を持ち、弱い魔物は一掃できる。解除されれば元の平凡なJKそのもので、2種類の魔砲は使えず、移動速度も落ち、さっきまで取るに足らなかった雑魚に追い詰められる。変身していない間の手札は拾い集めたものだけだ——フィールド上の青いオブジェクトを取れば、道を塞ぐ封壁、一定時間後に爆発する時限爆弾、敵の注意を引きつけるデコイといった召喚が使え、魔法陣を取れば支援爆撃や、式神が一定回数魔物を攻撃してくれる支援がその場で受けられる。さらに後方からは即死ラインが迫るため、無力な間もただ隠れて待つことはできず、アイテムをやりくりして前進し続け、次の変身までの秒を買わなければならない。各ステージでSランクを取れば新しい召喚や魔法陣、吉田かおる自身の強化が解禁され、やがて現代的な兵士を雇ってステージに連れて行けるようにもなる。制作・自社発売はデジメカ製作所。AUTOMATON(日本語版)は記事本文で「本作を開発しているのは、国内のゲーム開発者デジメカ製作所だ」と明記している。本作はSteamに来る前にDLsiteで販売され、東京の同人即売会デジゲー博2020でも頒布されていた。同開発元のSteam3作品はいずれも外部発売元を介さない完全自主流通だ。制作の実態についても開発元は率直で、AUTOMATONによれば「本作に使用されている素材は、Epic Gamesによる無料配布のアセットが9割ほどを占めており、主人公のボイスにはフリー素材、杖のボイスには結月ゆかりが使用されている」という。価格¥110。59件のレビュー(好評58件・不評1件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約98%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、ストアページにAI生成コンテンツの開示欄は存在せず、Mature Contentの注意書きもなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。対応言語は日本語のみでフル音声つき、英語オプションは一切存在しない。発売から5年経った今も、59件のうち38件が日本語レビューで英語はわずか6件だ。Siliconera・PC Gamer・Rock Paper Shotgun・Destructoid・GameSpot・IndieGamesPlus・Gematsuを個別に確認したが編集記事は一件もなく、唯一浮上したKotakuのURLは実際に開いたところ記事を一本も含まない自動生成のデータベースページだった。