系譜の原点

レイストーム:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

RayStorm(レイストーム)は、タイトーが開発・発売した縦スクロールシューティングで、『レイフォース』(海外名Layer Section / Gunlock)の続編として1996年に日本のアーケードで稼働を開始した。スクロールする2Dの背景に3Dポリゴンの敵を描画する作りで知られ、代名詞は「ロックオンレーザー」——ボタンを押し続けて複数の敵に同時に照準を合わせ、放つと追尾レーザーの束が一気に敵を消し去り、反撃を受ける前に脅威を無力化できる。1996年のアーケード原作単体のSteam版は存在せず、今日唯一入手できる形は、M2が開発しタイトーが発売したコレクション『Ray'z Arcade Chronology』で、レイフォース・レイクライシスとともにHDリマスターされた本作が収録されている。一体ずつ避けるのではなく、まとめてロックオンして消し去るという系譜の原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

Revolgear Zero(リボルギア・ゼロ) 埋もれた名作

リボル星の宇宙戦闘機「リボルギア」を駆るライバル同士のパイロット、雫と緋音が、侵略者「ゼノ」から故郷を守るために戦う横スクロールシューティング。開発は大阪拠点の同人サークル びっくりソフトウェア(4名体制)、発売は Henteko Doujin と Sanuk Inc.。核となるのは開発者が「メガビットシステム」と呼ぶ攻防一体のゲージ機構——ブーメラン状に飛ばす「ビットシュート」で、自ら突っ込まずとも遠距離からエネルギーや落下アイテムを回収でき、共有のゲージが満タンになると「バースト」でその全てを一気に消費し、画面上の敵弾をまとめて消し去りながら、なお立っている敵に大ダメージを叩き込む。この仕組みは、代表のねこび白銀氏が前作『Graze Counter GM』のかすり(グレイズ)システムを発展させて構築したものだ。Tech-Gamingの単独インタビューで白銀氏は、タイトーのアーケードシューティング RayStorm(レイストーム)を本作への「決定的な影響」と名指しし、あわせて『DoDonPachi II: Bee Storm』の「エネルギーモード」を、メガビットシステムそのもののゲージ機構の直接の元ネタとして挙げている。操作キャラは2人、7ステージ×4段階の難易度、30面のミッションモード、2,000通り以上の装備の組み合わせ、6種のマルチエンディング、ローカル協力プレイに加え、おまけの謎ミニゲーム「ネコの神」も収録。本業を持つ4人のチームが、1日2〜3時間ペースで作り上げた。Steam自身の表記によればリリース日は2026年2月18日(4Gamer・ファミ通など一部の国内メディアは発売日を2月19日と表記しており、この1日のズレはここに記すに留め、どちらか一方を正として断定しない)。Steam自身のストアページで好評率98%の「非常に好評」(Steamのレビューデータでは129件中127件が好評)。音声は日本語のみのフルボイスで、英語・簡体字中国語・繁体字中国語はテキストで対応。無料ではない有料作(日本では1,480円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。Tech-Gaming(91/100)・DualShockers(8/10)・Video Chums(4/5)・WayTooManyGames・Game Critix・Gazettely・Co-Optimus・GameRantといった媒体がすでにレビューを掲載しているが、129件のレビューのうち英語はまだ約44件、約34.1%に留まる。だからこれは「西側がまったく触れていない一本」というより、「西の弾幕シューター好きの一部が、すでにひっそりと見つけ始めている小粒な一本」と読む方が正確だ。

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