系譜の原点

イツカノヨル(unityroom無料版):その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

本作が育った、その無料版の原点——『イツカノヨル』。2023年10月、日本のゲームジャムサイト「unityroom」で、Unity1Weekゲームジャムの「1ボタン」お題に応じて、制作者Indigo Ingots(企画・シナリオ・プログラム)がイラストpolaritia・サウンドかずら's MUSICと組んで無料公開した。その配信ページ自体によれば、この時点ですでにこの系譜のひな型——5分・クリックのみで進み、目の前の処刑ボタンを押すか押さないか、いつ押すかで分岐する物語——を備えていた。Steam版『イツカノヨル(5omeday)』は、外部からこのDNAを借りた新作ではない——この同じ無料ジャムゲームの商業版であり、フルボイス化・エンディング追加・英語/中国語対応を加えている。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

イツカノヨル 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、目の前の少女が怪しい動きをしたり危害を加えてくると感じたら、すぐに目の前のボタンを押す——処刑はただちに実行される。1プレイは約5分、操作は基本的にクリックのみで、ボタンを押すか押さないか・押すタイミング・選択肢によって物語が枝分かれし、プレイヤーの好奇心と罪悪感の在り方で全13種類のエンディングへ分岐する。本作は2023年10月、日本のゲームジャムサイト「unityroom」でUnity1Week「1ボタン」お題の参加作として、制作者Indigo Ingots(企画・シナリオ・プログラム)がイラストpolaritia・サウンドかずら's MUSICと組んで無料公開したのが始まりだ。Steam自身の開発者クレジットは「Indigo Ingots, Starlit Chronicles Studio」と並記しているが、後者が別チームなのかIndigo Ingots本人の商業リリース名義なのかは独立した情報源で確認できず、推測せずそのまま事実として記す。この商業版では、ドラゴン娘ミラ(声:菜月なこ)のフルボイス化・エンディング追加とそれに伴うBGM/スチル/立ち絵差分の追加・Steam実績・ギャラリー機能・英語と中国語(繁体字/簡体字)対応が、無料版に加えられている。発行は東京の小規模インディーパブリッシャー、わくわくゲームズ。リリース日は2026年1月28日、307件のレビュー(好評274件・不評33件)で好評率89%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上は「一般成人向け」のみで、Steam自身の注記が「流血・暴力・性的表現は含まれません」と明記している。日本語(フルボイス)・英語・簡体字/繁体字中国語に対応するが、307件のうち約90件、29.3%程度がすでに英語レビューで、西側メディアでも2件話題になった——AUTOMATON WESTが売上1万本突破を報じ、Niche Gamerが「処刑ボタン」という設定への反発を報じている——が、どちらもレビューではない。Kotakuの専用ページはIGDB由来の自動生成データベースページで著者名が無く、Metacriticの批評家レビューは「まだ利用不可」のまま。つまりこれは、西側で話題にはなったが、まだレビューでは語られていないゲームということになる。

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