系譜の原点

Book of Demons:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

Book of Demonsは、Thing Trunk制作による2018年のハック&スラッシュで、Steam自身のストア文言によれば「武器の代わりに魔法カードを操り」古き大聖堂の地下で闇の軍勢を打ち倒す一本だ。従来のアクションRPGのスキルバーを、事前に組んだカードのデッキに置き換え、実際のプレイでは1クリックでそれをリアルタイムに発動させる。この系譜は、ここで結びつける開発元自身が明言した関連性ではなく、当サイト独自の批評的比較である——カードのデッキがリアルタイム戦闘における武器の代わりになりうるという着想、その原点にあたる一本であり、回避とパリィは引くべき別のカードではなく、あくまでプレイヤー自身の反射神経に委ねられている。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

Code Reactors(コードリアクターズ) 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、魔法使いの少女「ヒマリ」は5人の魔女によって創り出された世界に迷い込み、悪魔の少女「イブ」と共に、世界を巡る「最初の魔法」の謎を解き明かすためダンジョンの最深部を目指す。デッキ構築と2Dアクションを融合させた一本で、魔法の発動に複雑なコマンドは不要——戦況に合わせて「スペルカード」でデッキを組み、ボタンひとつで解き放つだけだが、いつ放つかは完全にプレイヤー次第で、燃やしてスリップダメージを与える炎デッキ、クリティカル率を高める雷デッキ、凍らせてから強力な一撃を叩き込む氷デッキがある。ダンジョンに入るたびに地形も手に入るカードも敵の配置も変化するローグライク構造で、「レリック」同士のシナジーがゲームバランスを崩壊させるほどの「壊れコンボ」を生み出す一方、攻撃はデッキ任せでも防御と回避は完全にプレイヤーの腕次第——敵の攻撃パターンを見切ってジャスト回避やパリィでチャンスを作る。制作は個人開発者Studio Act One、愛称「おにどら」によるソロブランドで、発売元は東京都品川区拠点の一人パブリッシャー、わくわくゲームズ。本作は2023年開始のCAMPFIREクラウドファンディングから始まり、目標30万円に対し108人の支援者から101万5000円を集めた。同じキャンペーンページで、制作者本人は「業務系システム開発のSESで生計を立てていましたが、今は貯金を切り崩しながらゲーム開発に本腰を入れています」と語っている。発売日は2025年2月12日、価格¥1,800。33件のレビュー(好評30件・不評3件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約91%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。英語・日本語・簡体字/繁体字中国語に対応するが、33件のうち英語レビューは約5件、15%程度に留まり、発売から1年以上経った今もなお、日本の外ではほとんど見つかっていない。

家系図の全体を見る