死印:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
『死印』(Spirit Hunter: Death Mark)は、EXPERIENCEが開発し2016年に日本で発売され、2019年にSteamの西側へ届いた作品で、ストア自身が「Search and Survive」を目玉機能として明記している——記憶を奪われた主人公が、死の呪印を持つ者を守ると噂される館に辿り着き、周囲を調べて手がかりを集め、それぞれの怨霊の謎を解いて生き延びていく。記憶を失った主人公と、手がかり集めの探索を、呪われた空間を生き延びる仕組みとして組み合わせた、というゲーム群の系譜の原点である。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
呪いの穢れ唄 鳴海龍也の回奇録 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作は一人称視点の探索型ホラーアドベンチャーだ。全ての記憶を失った鳴海龍也は、怪奇現象が次々と発生する見知らぬ家屋で目を覚まし、家の中からは不気味な唄声が聞こえてくる。マウスでライトを操作し、家屋の中の気になるポイントを調査して情報やアイテムを集めながら、謎の少女と共に脱出を目指す。プレイ時間はおよそ30分から60分。開発・発売はともに「BogeymanGames」名義で、日本語メディアの記事および実際のプレイヤーのレビュー本文からも、これがスタジオの処女作であることが確認できる——Steamの開発者検索でもこの名義に紐づくのは本作1件のみ。価格は$6.99。45件のレビュー(好評43件・不評2件)で好評率95.6%(「好評」)。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無い。Steamのコンテンツディスクリプタは「流血およびグロテスクな表現が含まれます」(原文引用)の1点のみで、性的な要素は一切ない。正直に一点先に開示する——英語UIは一切実装されておらず、対応言語は日本語のみ。西側の読者は日本語のまま読むか、機械翻訳に頼る必要がある。45件のレビューのうち40件が日本語で、非日本語は簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語が各1件の計3件のみ、英語は0件。日本語レビューを読むと、他の日本語ホラーADVシリーズを名指しで比較したり続編を期待したりする、生粋のプレイヤーの言葉が並んでいる——まだどの西側メディアも取り上げていない作品の言葉だ。