系譜の原点

Desktop Dungeons:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

Desktop Dungeonsは、QCF Design制作のローグライクで、緻密に設計された短時間ダンジョン攻略という型を確立した一本だ——一つの小さなダンジョンを数分で攻略できるよう、あらゆる資源と遭遇が、際限のないランダム性ではなくパズルデザイナーの精密さで配置されている。この系譜は、ここで結びつける開発元自身が明言した関連性ではなく、当サイト独自の批評的比較である——ローグライクRPGを固定された小さな形まで削ぎ落としても、真の奥深さを届けられるという発想、規模の大きさではなく設計の緊密さに賭けるという着想、その原点にあたる一本だ。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

滅ぼし姫 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、本作は小さくて濃密なローグライクRPGで、100歩進んでラスボスを倒すだけでクリアとなる——無駄な時間を挟まず、歯ごたえのある戦闘と力強い成長を届ける設計だ。主人公はレベルアップと装備の購入で強くなる、オーソドックスなスタイルのRPGだが、無駄を削ぎ落として独自の奥深さを追求している。レベルを上げると「スキル」と「アビリティ」をランダムに習得するが、それぞれ全部で10個しか存在せず、どちらも使い方次第で劇的な効果を発揮するため、たまたま手にして装備を選んだものが戦略全体を組み替える。ジャンルらしい性質も備える——「ランダム性」(スキルとアビリティのランダムな習得やさまざまな状況変化で毎回違う展開になる)と「パーマデス」(負ければ全てを失うが、上達すれば良い結果が出る)。物語はハイテンポで分岐なし、圧倒的な怪物によって滅びの危機に瀕した世界、それに抗う組織「カウンターズギルド」、独自の目的でギルドに入った少女「アヤメ」が多くの人の運命を背負いながら、想定外の存在との出会いで立場に迷い、ある出来事をきっかけに決断を下す、という筋書きだ。制作・自社発売はSteppers' Stop、個人クリエイター「ポーン」氏による創作名義で、AUTOMATON自身の取材記事によれば同氏は2011年までフリーゲーム『雪道』等を公開し、2013年以降は1人用カードゲーム『シェフィ』や対戦カードゲーム『Blade Rondo』シリーズなど商業アナログゲームを多数手がけてきた——本作はそこからのデジタルゲームへの復帰にあたる。もぐらゲームスの別記事は本作を明確に「13年ぶりのデジタルゲーム作品」と呼んでいる。発売日は2024年9月22日、価格¥580。39件のレビュー(好評37件・不評2件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約95%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上は暴力・ゴアと一般成人向けのみに限られ、性的な要素はない。日本語・英語に対応するが、39件のうち英語レビューはわずか1件——これだけレビュー数が少ないことも踏まえれば、正真正銘まだ見つかっていない一本だ。

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