この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-07-20(JST)
ラスボスまでの道のりはたった100歩。そのすべてを無駄にしないよう、ゲーム全体が組み立てられている。その歩みが勝利で終わるかパーマデスで終わるかを決めるのは、存在するたった10個のスキルと10個のアビリティだけだ。
制作・自社発売はSteppers' Stop、個人クリエイター「ポーン」氏による創作名義の、小さくて濃密なローグライクRPG。Steam自身の表記によれば、本作は100歩進んでラスボスを倒すだけでクリアとなり、無駄な時間を挟まず歯ごたえのある戦闘と力強い成長を届ける設計だ。主人公はレベルアップと装備の購入で強くなる、オーソドックスなスタイルのRPGだが、無駄を削ぎ落として独自の奥深さを追求している。レベルを上げるとランダムにスキルとアビリティを習得するが、それぞれ全部で10個しか存在せず、たまたま手にして装備を選んだものが戦略全体を組み替える。ジャンルらしい「ランダム性」と「パーマデス」を、圧倒的な怪物によって滅びの危機に瀕した世界、それに抗う組織「カウンターズギルド」、多くの人の運命を背負う少女「アヤメ」が想定外の存在との出会いで立場に迷う、というハイテンポで分岐のない物語に乗せて描く。AUTOMATON自身の取材記事によれば、ポーン氏は2011年までフリーゲーム『雪道』等を公開し、2013年以降は商業アナログカードゲームを手がけてきた。もぐらゲームスの別記事は本作を明確に「13年ぶりのデジタルゲーム作品」と呼んでいる。発売日は2024年9月22日、価格¥580。39件のレビュー(好評37件・不評2件)で好評率約95%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上は暴力・ゴアと一般成人向けのみに限られ、性的な要素はない。日本語・英語に対応するが、39件のうち英語レビューはわずか1件——これだけレビュー数が少ないことも踏まえれば、正真正銘まだ見つかっていない一本だ。
公開 2026-07-20
01まず、その一点の感覚
- Steam自身の表記によれば、ゲーム全体はたった100歩で決着がつく。だから間違ったビルドに費やす余裕は無く、存在するたった10個のスキルと10個のアビリティのすべてを、「いつか役立つかもしれない」ではなく「差し出された瞬間に何をするか」で評価しなければならない。
- パーマデスは一度の敗北ですべてを失うことを意味する。これほど厳密に限定された道具立てでは、その敗北は単なる不運というより、与えられた少ないものをどう組み合わせたかという具体的で名指しできる失敗として跳ね返ってくる——だからこそ上達したという実感が生まれる。
- 本作は、商業カードゲームの設計に何年も費やしたSteppers' Stopが、10年以上ぶりに手がけたデジタルゲームだ。それを知ったうえで触れると、無駄な瞬間をひとつも許さないという本作の姿勢そのものが、カードデザイナーとして培われた「引き締まった、機能するルール」への嗅覚を、そのままRPGに応用したもののように読める。
02こういう人に刺さる
刺さる
- 固定された長さと厳密に限定された道具立てまで削ぎ落とされたローグライクRPGが欲しい人——100歩、ラスボス一体、ゲーム全体でスキル10個・アビリティ10個だけ
- 本当の経歴を背負った、本当にソロの日本のプロダクションが欲しい人——AUTOMATON自身の取材記事で裏付けられた、商業アナログカードゲームの設計を10年以上手がけたポーン氏によるデジタルゲームへの復帰作
- 「好評」タイトル(39件で約95%)ながら、これ以上ないほどまだ見つかっていないものを掴みたい人——39件のうち英語レビューはわずか1件
合わない
- 長い分岐する物語が欲しい人——本作はハイテンポで直線的な設計で、時間を無駄にしないことを徹底している
- スコアを信頼する前に統計的に安定した母数が欲しい人——39件は小さな母数で、この記事はそれを飾らずそのまま伝えている。無料ではない有料タイトルでアーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない
03系譜:この味の原点
95% が好評レビューはわずか 39 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
滅ぼし姫 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作は小さくて濃密なローグライクRPGで、100歩進んでラスボスを倒すだけでクリアとなる——無駄な時間を挟まず、歯ごたえのある戦闘と力強い成長を届ける設計だ。主人公はレベルアップと装備の購入で強くなる、オーソドックスなスタイルのRPGだが、無駄を削ぎ落として独自の奥深さを追求している。レベルを上げると「スキル」と「アビリティ」をランダムに習得するが、それぞれ全部で10個しか存在せず、どちらも使い方次第で劇的な効果を発揮するため、たまたま手にして装備を選んだものが戦略全体を組み替える。ジャンルらしい性質も備える——「ランダム性」(スキルとアビリティのランダムな習得やさまざまな状況変化で毎回違う展開になる)と「パーマデス」(負ければ全てを失うが、上達すれば良い結果が出る)。物語はハイテンポで分岐なし、圧倒的な怪物によって滅びの危機に瀕した世界、それに抗う組織「カウンターズギルド」、独自の目的でギルドに入った少女「アヤメ」が多くの人の運命を背負いながら、想定外の存在との出会いで立場に迷い、ある出来事をきっかけに決断を下す、という筋書きだ。制作・自社発売はSteppers' Stop、個人クリエイター「ポーン」氏による創作名義で、AUTOMATON自身の取材記事によれば同氏は2011年までフリーゲーム『雪道』等を公開し、2013年以降は1人用カードゲーム『シェフィ』や対戦カードゲーム『Blade Rondo』シリーズなど商業アナログゲームを多数手がけてきた——本作はそこからのデジタルゲームへの復帰にあたる。もぐらゲームスの別記事は本作を明確に「13年ぶりのデジタルゲーム作品」と呼んでいる。発売日は2024年9月22日、価格¥580。39件のレビュー(好評37件・不評2件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約95%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上は暴力・ゴアと一般成人向けのみに限られ、性的な要素はない。日本語・英語に対応するが、39件のうち英語レビューはわずか1件——これだけレビュー数が少ないことも踏まえれば、正真正銘まだ見つかっていない一本だ。
あなたの手で、最初の合格をDesktop Dungeons 批評的な木霊
この味の原点——Desktop Dungeons。QCF Design制作によるローグライクで、緻密に設計された短時間ダンジョン攻略という型を確立した一本だ——一つの小さなダンジョンを数分で攻略できるよう、あらゆる資源と遭遇が、際限のないランダム性ではなくパズルデザイナーの精密さで配置されている。滅ぼし姫は公式のDesktop Dungeons作品ではなく、この系譜は開発元Steppers' Stop自身が明言した影響ではなく当サイト独自の批評的比較だが、同じ核心的な着想を新しい枠組みへと引き継いでいる——固定された長さと厳密に限定された道具の組み合わせにまで削ぎ落とされたローグライクRPGであり、奥深さは規模の大きさではなく設計の緊密さから生まれる、という賭けだ。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- Desktop Dungeons 原点
- 滅ぼし姫 現在地
- 状況を読んで組むゲーム 別の味