系譜の原点

ゴーストトリック:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

ゴーストトリック(Ghost Trick: Phantom Detective)は、巧舟がディレクションし、カプコンが開発・販売したパズルアドベンチャーで、2010年にニンテンドーDS向けに発売され、2023年にSteamほかでリマスター版が出た。プレイヤーは、死んだ夜に記憶を失った幽霊となり、世界の「物」に乗り移って操り、人が死ぬ直前の四分間へ巻き戻って出来事の連鎖を変え、その運命を変えていく。幽霊が物理世界に干渉することを、人の死に方を書き換える制限時間と結びつけたこの仕組みにより、「死者の魂が生者の世界に手を伸ばし、運命を曲げる」ゲーム群の系譜を定義した原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

でこれいと・でこれいしょん 埋もれた名作

ピクセルアートのポイント&クリック・アドベンチャー。開発元は KANEKODO(金庫堂)——日本の個人同人クリエイターの手による一本で、配信は KEMCO だ。あなたは幽霊になった少女。あの世へ旅立つまでの、残された四十九日。想い人——「きみ」とだけ呼ばれる相手——はまだ生きていて、あなたを少しも知覚できない。だからあなたは、幽霊にできる手立てだけで手を伸ばす——届かない空気へ話しかけ、ポルターガイストを起こし、夢枕に立ち、呪う。相手はあなたを感じ取れないから、どの試みも手探りだ。死の向こう側から運命を変えようとする、ダークコメディとホラーが入り混じる物語。選択は週に一度、全七ターン——あえて簡素にした構造を、心情描写の濃いテキストが支える。本編は六つのエンディングでおよそ一〜二時間、加えて約一時間の前日譚/後日譚、回想ギャラリー、エンディングリスト。356レビュー93%(好評333・不評23)で非常に好評。日本語・英語・簡体字/繁体字中国語・韓国語に対応している。それでも、356件のうち英語レビューは98件(約27.5%)にとどまり、残りの多くは日本語・中国語圏——西はこの一本を、まだ見つけ始めたばかりだ。2026年1月リリース、無料ではない有料作で、アーリーアクセスでもない正式リリース済み。AI生成アセットはない。レーティングは死をめぐる重いテーマに注記を付けているが、Steam 自身は性的な内容のディスクリプタを設定していない。

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