この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-06-30(JST)
あなたは死んでいて、想い人にはあなたが見えない、聞こえない、触れられない。残された四十九日で、生者の運命に「取り憑いて」干渉する。
ピクセルアートのポイント&クリック・アドベンチャー。開発元は KANEKODO(金庫堂)——日本の個人同人クリエイターの手による一本で、配信は KEMCO だ。あなたは幽霊になった少女。あの世へ旅立つまでの、残された四十九日。想い人——「きみ」とだけ呼ばれる相手——はまだ生きていて、あなたを少しも知覚できない。だからあなたは、幽霊にできる手立てだけで手を伸ばす——届かない空気へ話しかけ、ポルターガイストを起こし、夢枕に立ち、呪う。相手はあなたを感じ取れないから、どの試みも手探りだ。死の向こう側から運命を変えようとする、ダークコメディとホラーが入り混じる物語。選択は週に一度、全七ターン——あえて簡素にした構造を、心情描写の濃いテキストが支える。本編は六つのエンディングでおよそ一〜二時間。356レビュー93%で非常に好評だ。すでに英語に対応しているが、レビューのうち英語は約27.5%——西はこの一本を、まだ見つけ始めたばかりだ。
公開 2026-06-30
01まず、その一点の感覚
- ゲームのすべては、ひとつの残酷な非対称の上に立っている。あなたが最も届きたい相手には、あなたが見えず、聞こえず、触れられない。だから「ただ伝える」ことが、決してできない。手元にあるのは幽霊の不器用な道具だけだ——届かない言葉、揺らした物、忍び込む夢、呪い。そしてそれが、あなたの存在に気づいてもいない相手にどう作用するかを、手探りで推し量るしかない。少しずつ「届くこと」そのものが、ここでの感覚のすべてになる。
- 時間は、無限ではない。四十九日のカウントダウンのなかで、動けるのは週に一度、全七ターン——だから構造はあえて簡素で、多くを打てないからこそ、一つひとつの選択が重くなる。これは「幽霊が世界を曲げて生者の運命を変える」というゴーストトリックの引力を、減速させ、内へ向けたものだ。問いはもう「どう解くか」ではなく、「旅立つ前に、あの人のためにできる最後の一つは何か」になる。
- 本作は、その前提を純粋な悲劇としては描かない。自分を知覚できない相手に向かってポルターガイストをしくじる幽霊は、悲しいのと同じくらい、おかしい。トーンはひとつの場面のなかで、ダークコメディと静かなホラーのあいだを揺れる。約十五分の六つのエンディング、前日譚と後日譚、回想ギャラリー——それらが、一度遊び終えてもまた裏返したくなる一本にする。同じ四十九日を、別の結末へと読み直すために。
02こういう人に刺さる
刺さる
- 「幽霊が生者の世界に手を伸ばし、誰かの運命を変える」というゴーストトリックの発想が好きで、それをもっと静かで親密なものへ——届かないただ一人に取り憑く、四十九日のカウントダウンへと——減速させたものが欲しい人
- 一〜二時間で遊び終えられる、短く濃い、心情描写中心のアドベンチャーが欲しい人。約十五分の六つのエンディングに加え、前日譚・後日譚と回想ギャラリー、長大なシステムではなくテキストが支える一本
- 西側がまだほとんど見つけていない、日本の個人制作の原石が欲しい人。356レビュー93%で非常に好評、英語・簡体字/繁体字中国語・韓国語に対応済み、KANEKODO が手描きのピクセルアートで作り KEMCO が配信する一本
合わない
- 長く、メカニクスの奥深いゲームプレイが欲しい人(本作はあえて簡素な、物語優先の一〜二時間のアドベンチャーで、選択は週に一度・全七ターン、システムよりもテキストが支える有料作だ)
- 死や喪失を中心テーマに据えることが苦手な人、あるいは大手スタジオの大作を期待する人(本作は個人クリエイターによる小さな同人作で——配信は KEMCO だが大手スタジオの作品ではない——、レーティングは死をめぐる重いテーマに注記を付けるものの、Steam 自身は性的な内容を示していない。観客の中心はまだ日本語・中国語圏で、英語レビューは約27%にとどまる)
03系譜:この味の原点
93% が好評レビューはわずか 356 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
でこれいと・でこれいしょん 埋もれた名作
ピクセルアートのポイント&クリック・アドベンチャー。開発元は KANEKODO(金庫堂)——日本の個人同人クリエイターの手による一本で、配信は KEMCO だ。あなたは幽霊になった少女。あの世へ旅立つまでの、残された四十九日。想い人——「きみ」とだけ呼ばれる相手——はまだ生きていて、あなたを少しも知覚できない。だからあなたは、幽霊にできる手立てだけで手を伸ばす——届かない空気へ話しかけ、ポルターガイストを起こし、夢枕に立ち、呪う。相手はあなたを感じ取れないから、どの試みも手探りだ。死の向こう側から運命を変えようとする、ダークコメディとホラーが入り混じる物語。選択は週に一度、全七ターン——あえて簡素にした構造を、心情描写の濃いテキストが支える。本編は六つのエンディングでおよそ一〜二時間、加えて約一時間の前日譚/後日譚、回想ギャラリー、エンディングリスト。356レビュー93%(好評333・不評23)で非常に好評。日本語・英語・簡体字/繁体字中国語・韓国語に対応している。それでも、356件のうち英語レビューは98件(約27.5%)にとどまり、残りの多くは日本語・中国語圏——西はこの一本を、まだ見つけ始めたばかりだ。2026年1月リリース、無料ではない有料作で、アーリーアクセスでもない正式リリース済み。AI生成アセットはない。レーティングは死をめぐる重いテーマに注記を付けているが、Steam 自身は性的な内容のディスクリプタを設定していない。
あなたの手で、最初の合格をゴーストトリック 干渉する幽霊の原点
この味の原点——ゴーストトリック(Ghost Trick: Phantom Detective)。逆転裁判シリーズの巧舟がディレクションし、カプコンが2010年にニンテンドーDS向けに発売したパズルアドベンチャーで、2023年にSteamリマスター版が出た。プレイヤーは、死んだ夜に記憶を奪われた幽霊となり、世界の「物」に乗り移って操り、人が死ぬ直前の四分間へ巻き戻る——時間が尽きる前に、物理世界を曲げて人の運命を変えていく。この核——制限時間のなかで、幽霊が生者の世界に手を伸ばし、運命を書き換える——こそ、Decollate Decoration が育つ根だ。本作はそのパズル的なエネルギーを内へ向け、届かない想い人ひとりに「取り憑く」静かな四十九日の物語へと変えている。2010年の原作は、その2023年のSteamリマスター版で同定する。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- ゴーストトリック 原点
- でこれいと・でこれいしょん 現在地
- 状況を読んで組むゲーム 別の味