系譜の原点

グラディウス:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

グラディウスは、コナミが開発・発売した横スクロールシューティングで、1985年5月に日本のアーケードで稼働を開始した(海外では『Nemesis』の名で展開)。自機が個別のパワーアップアイテムを拾う方式ではなく、「パワーメーター」という仕組みを導入した——カプセルを取ると画面下に並ぶ強化項目のハイライトが進み、パワーアップボタンを押すと今光っている項目がその場でロックインされる。開発チームはこれをキーボードのファンクションキーになぞらえて発想したもので、強化を一方的に押し付けられるのではなく、プレイヤーが自分の好きなタイミングで自分のビルドを選べる自由を生んだ。ナムコの『ゼビウス』と並び、このジャンルを定義した作品の一つとして広く評価されており、強化を自動で拾うのではなく、メニューから狙って選び取らせるシューティングというジャンルの系譜の原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

Crimzon Clover World EXplosion 埋もれた名作

敵に至近距離まで飛び込むほど有利になる——エネルギー獲得が早まり、ロックオンも速まり、与ダメージも上がる。だがその同じ近さが、自分を殺しかねない危険地帯でもある。そんな「ポイントブランク」のリスクだけで組み立てられた、縦スクロールの弾幕シューティング。ロックオンボタンを押し続けると射程内の敵すべてに照準線が伸び(通常最大24体、BREAK中28体、DOUBLE BREAK中32体)、離すとその数だけ追尾レーザーが放たれ、まとめてロックした数がそのままスコアのチェイン倍率になる。ブレイクゲージが満タンになるとBREAKモードが発動し、与ダメ・速度・ロックオン速度・敵が落とす金の星の獲得量が跳ね上がる。満タンを維持したままさらに溜め続けるとDOUBLE BREAKへ移行し、追加のオプションが増え、ボーナスがさらに倍になる。新規モード「ARRANGE」は、この同じ高揚の階段を、自分で選べるビルドへと組み替えたもの——スコアアイテムを取ると共有のマルチゲージが溜まり、好きなタイミングでサポートポッドやスピードアップなどのパワーアップへ変換できる、押し付けではない拡張だ。難易度は「NOVICE」「ARCADE」「ARRANGE」の3段階、それぞれがさらに複数モードへ枝分かれする。開発は日本の同人サークル YOTSUBANE(サークル名義 CLOVER-TAC)——2010年12月のコミケ79で初出展し、2011年1月にWindows版を発売。Nintendo Switch版以降は、1987年設立の東京の開発会社 Adventure Planning Service が共同開発として加わっている。発売はKOMODO——2021年にDegica Gamesのゲーム部門が独立してできた、東京拠点の小規模レーベルだ。前作『World Ignition』のSteam版は2021年12月、パブリッシャーの要請でストアから取り下げとなり、同じタイミングで、この後継版『World EXplosion』(2020年10月にNintendo Switch版として先行発売)が2021年12月6日にSteamへ登場した。Steam自身のストア表記で好評率96%の「非常に好評」(Steamのレビューデータでは376件中364件が好評)。対応言語は英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・ポーランド語・日本語・簡体字/繁体字中国語だが、376件のレビューのうち英語はまだ約273件、約72.6%に留まる。PC Gamerはすでに特集記事「Revisiting Crimzon Clover, a shmup that rivals the genre's best」を組んでおり、Nintendo Lifeとコミュニティ参照wikiのshmups.wikiも取り上げている——だから「西側がまったく触れていない一本」と呼ぶのは正直ではない。本当なのは、その認知が今なお弾幕シューティングのコアなファン層に留まっており、シューター以外の幅広い層へはまだ届いていないということだ。日本では1,980円(海外は19.99ドル)の有料タイトルで無料ではなく、正式リリース済みでアーリーアクセスではなく、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。

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