Hidden Folks:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
Hidden Folksは、Adriaan de JonghとSylvain Tegroegによる2017年の探し物ゲームで、手描きの白黒ミニチュア風景いっぱいに広がるテントの幕をめくり、茂みを切り開き、扉を叩きつけながら、タイトルにもなっている小さな隠れキャラクターたちを探していく。古き紙の絵探し絵本を、本当にインタラクティブなものへと持ち込んだ型を確立した一本だ——手描きの絵で作られた世界のあらゆる物を操作でき、タイマーもスコアもなく、探すこと自体が目的のすべてになる。この系譜は、ここで結びつける開発元asaha自身が明言した関連性ではなく、当サイト独自の批評的比較だが、Heartreasure: Stellar Journeyの、レバーやスロットマシンで満ちた手描きの惑星と、背景アートに隠されたハートは、まさに同じ発想を、ボールペンで描かれたより優しい宇宙へと引き継いでいる。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
Heartreasure: Stellar Journey 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作はボールペンで描かれた宇宙を舞台にしたサンドボックス型の探し物ゲームだ。ハンドルを回せば星全体が回転し、風景の中にはスロットマシンや楽器が隠れ、ハートは背景アートそのものにこっそり溶け込んでいる。タイマーもスコアも決まった順番もなく、惑星ごとの仕掛けを解けばロケットに乗って次の星へ移動でき、オープンワールドのように広がっていく宇宙を自分のペースで巡っていく。書き下ろしのピアノ楽曲は、元任天堂の作曲家で『トモダチコレクション』等を手がけた後に独立した椎葉大翼氏によるもので、暖かみのあるアナログな響きを求めてオープンリールテープで生演奏を収録している。制作・自社発売はソロクリエイターのasaha。東京を拠点に活動する手描きイラスト・ピクセルアートのクリエイターで、相応の支持者を持ち、ラフォーレ原宿・渋谷ロフト・TOKYO PiXEL.での個展出店歴や、たまごっち公式とのコラボ実績もある。Steam自身のストア文言によれば、本作が生まれた経緯には、同じ「ハート探し」というコンセプトの前身フリーゲーム版が無断で改変され、別タイトルを騙ってSteamで無許可販売されたという過去があり、本作はasaha自身による唯一の公式版で、前身の無料版は今もunityroomとitch.ioで遊べるという。価格¥700、108件のレビュー(好評108件・不評0件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率100%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。対応言語は英語・日本語・簡体字中国語で、108件のうち78件(72.2%)が日本語レビューである一方、英語レビューは24件(22.2%)、簡体字中国語は3件(2.8%)に留まる。Siliconera・Kotaku・PC Gamerを個別に確認したが、asahaが日本国内のイラストレーターとして相応の知名度を持つにもかかわらず、本作・本人いずれについても西側ゲームメディアの報道は一件も見つからなかった。