系譜の原点

Loop Hero:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

Loop Hero は、Four Quarters が開発し Devolver Digital が販売したローグライクで、2021年3月に発売された。探索するマップは無く、戦闘そのものをプレイヤーが直接操作するユニットも無い——主人公は周回する道を自動で歩き、敵と自動的に交戦する。プレイヤーの仕事はすべて、その周回に沿ってカード——地形・建物・野営地——を配置することにあり、それが同時に主人公の進む世界そのものを構築し、そこに現れる敵とリソースを生み出す。ランを重ねるほど、道中で拾う戦利品や、遠征の合間に積み上げる野営地の強化が、次の挑戦へ向けた強さとして持ち越される。「自ら組んだ周回そのものが、勝手に進行していく」というローグライクの発想を結晶化させた作品であり、直接アクションを操作するのではなく、自動で進む周回に沿って配置した効果を組み立てることがゲームのすべてになる——その系譜の原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

Clock Rogue 埋もれた名作

体内時計ローグライクアクション。開発は MONO ENTERTAINMENT——東京を拠点とする個人インディー開発者が一人で手がけ、販売は日本の中堅インディーパブリッシャー Phoenixx Inc. が担う。画面にタイマーは一切表示されない——時間の経過を自分の頭の中だけで感じ取り、「ここだ」と判断した瞬間にストップウォッチを止める。止めた瞬間、技はその停止が着地した時計盤上の位置に固定され、その技の許容幅の内側に着地していれば発動する。ただし、力には精密さという代償が伴う——強い技ほど、発動に必要な盤面上の幅は狭く、弱い技ほど、盤面を広く撫でても許される。敵を一体倒すたびに、新しい技の3択ドラフトが開かれ、ランを通してその一枚一枚を自分の手で時計盤に配置していく——ただ集めるのではなく、位置とタイミングで組み上げる、完全に自分だけの時計盤だ。舞台はハリネズミの体内、プレイヤーは「ハリ細胞」(棘由来の免疫細胞)となり、内側からのウイルスの侵入を食い止める。2024年11月7日リリース、112レビュー99%で非常に好評。無料ではない有料作で、アーリーアクセスでもない正式リリース済み。AI生成アセットはなく、Steam 自身のコンテンツディスクリプタ上、性的な要素もない。英語のほか、日本語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・ポルトガル語(ブラジル)・簡体字/繁体字中国語・韓国語に対応——いずれも日本で開発・販売される一本のローカライズであり、112件のうち英語レビューは16件(約14.3%)にとどまる——西はこの一本を、まだほとんど見つけていない。

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