Orcs Must Die!:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
Orcs Must Die!は、Robot Entertainment制作による2011年のアクション・ストラテジーで、Steam自身のストア文言は「切り刻め、焼き払え、串刺しにしろ、打ち上げろ」と本作を簡潔に要約する。狭い通路に馬鹿げた必殺の罠を仕掛け、それだけでは足りない時には自ら近接武器で乱入する、という現代的な型を定義した一本だ。この系譜は、ここで結びつける開発元自身が明言した関連性ではなく、当サイト独自の批評的比較である——家であれ通路であれ、守る価値のある何かを、素手の戦闘と嬉々とした馬鹿げた罠の組み合わせで守り抜けるという発想、その原点にあたる一本だ。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
Pull Stay 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、あなたは何年も自室に引きこもる青年「進(すすむ)」を守る守護ロボットとなる。心配してか、からかいたくてか、あるいは単なる好奇心からか、敵たちが進のもとへたどり着こうとし、たどり着かれてしまえばゲームオーバーだ。防衛手段は二つ——敵の種類ごとに叩けば新たな技を覚えるベルトスクロールアクションの格闘と、さんまミサイル・歯磨き粉タレット・すいかバズーカなど15種類のあえて馬鹿げた罠。ご近所の家を壊して集めたリソースで、罠を仕掛けたり部屋を増築したりする。進本人も、合図すれば回復アイテムを作ってくれるが、サボりだしたらミニゲームで「愛のおしおき」を与えることになり、癖の強い奇妙なボスたちが現れれば、家を出て直接迎え撃つ必要も出てくる。制作・自社発売はソロ開発者Nito Souji。Steam自身の英語版ストア文言には、開発者本人による一人称の告白がそのまま載っている——「私もひきこもりだから、進(すすむ)に強く共感できる。自分の状況をこのゲームに映そうとして、一人で作っている」。体験版は2020年6月に遡り、製品版は2025年3月31日に¥1,900でリリースされた。146件のレビュー(好評144件・不評2件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約99%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、Steam実績あり、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。英語を含む8言語に対応し、その到達度は実質的だが規模は控えめだ——146件のうち約125件、86%程度がすでに英語レビューで、TechRaptorとesports.netの記事、単独の高評価YouTubeレビュー、Scene World Podcastへの出演(そこでは「日本人のソロ開発者」と紹介されている)はあるが、Kotaku・IGN・PC Gamer・Rock Paper Shotgun・Polygon・Eurogamer・PCGamesN・TheGamer・Destructoidのいずれもレビューしておらず、Metacriticの批評家スコアは「tbd」のままだ。