biohazard HD REMASTER:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
Resident Evil(バイオハザード)は、CAPCOMによる1996年のサバイバルホラーの原点で、Steamでは2015年配信のbiohazard HD REMASTERとして入手できる。屋敷を埋め尽くすアンデッドに対し、銃器は乏しく脆く貴重だが、確かに効く——だからあらゆる遭遇は「どう逃げるか」のパズルではなく、残り少ない弾薬をどう配分するかという、勝ち筋のある本物の戦いになる、というジャンルの型を確立した一本だ。この系譜は、ここで結びつける開発元霧笛ノト自身が明言した関連性ではなく、当サイト独自の批評的比較だが、近畿霊務局自身のストア文言が名指しで意識し、そこへの回帰を掲げているジャンルの型そのものである。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
近畿霊務局 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作は「祓魔が国家の職務となった並行世界の日本」を舞台にする三人称視点のアクションホラーだ。プレイヤーは霊務省近畿霊務局所属の公認祓魔師・白石瑞希(27)となり、インターネット上から完全に消え去った奈良県の村・賽河村の調査に赴く——住民は誰一人おらず、電気・電話・インターネットすべてが遮断され、異常なまでに多数の不正霊を封じ込める巨大な結界に閉ざされている。上司の小日向係長と後輩の丸岡から無線で指示を受けながら、徒手格闘・ガンシューティング・ステルスアクションで反撃していく。開発元自身の売り文句は、まさにこのジャンルが定義してきた慣習への意識を名指ししており、「日本風ホラーゲームにありがちな、銃弾とか拳とか一切効かない理不尽な幽霊にうんざりした貴方に贈る、『思いっきりやり返せるホラーゲーム』です」と謳う。制作・自社発売は個人開発者・霧笛ノト(日本語版Wikipediaのインフォボックスによれば人数1人)で、同ソースによれば本人はホラーゲームが得意ではないと述べており、本作はもともと架空の大手Vtuber事務所のスキャンダルを銃火器で解決するTPS『AKASPA』として開発が始まっていたが、開発に時間がかかりそうなことに加え、制作者本人が光熱費や奨学金の返済で困窮していたことから、より短いホラーゲームへと転換した——困窮は明記された2つの理由のうち一方であり、唯一の動機ではない。日本語版Wikipediaは発売元として「あまた株式会社」も併記しているが、同社を個別に調べたところ、その確認できる関与はPlayStation 5・Xbox Series X|S版、および今後のNintendo Switch 2版・コミカライズに限られ、本Steam版には及ばない。Steam自身のAPIでは開発・発売元とも霧笛ノト単独である。発売日は2024年10月4日、価格¥1,200。2,833件のレビュー(好評2,625件・不評208件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率93%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ(銃撃・流血・暴力)上性的な要素もない。対応言語は日本語・英語・韓国語・簡体字中国語・繁体字中国語で英語にも対応済みだが、2,833件のうち英語レビューはわずか307件(10.8%)——英語で遊べる状態にありながら、実数としてはまだ西へ組織的に届いていない、という事実を飾らずそのまま伝える。