Rogue Legacy:その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
Rogue Legacyは、Cellar Door Gamesによる2013年のローグライク・プラットフォーマーで、死ぬことはランの終わりというより継承の始まりだ——キャラクターの跡継ぎである、それぞれ固有の特性とクラスを持つランダム生成の子孫が、それまでに集めた金で買った恒久強化を引き継ぎ、挑戦のたびにレイアウトが再生成される城へと再び挑む。転生と死そのものが、避けるべき敗北条件ではなくゲームの核となる成長システムになりうる、という着想を確立した一本だ。この系譜は、ここで結びつける開発元MSBgamedev自身が明言した関連性ではなく、当サイト独自の批評的比較だが、第二の人生を与えられた英雄が、周回ごとに組み替わるダンジョンを宝石で強くなりながら進む、というjourney of reincarnation自身の前提は、まさに同じ発想を、完全自動戦闘のレトロ風味へと引き継いでいる。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
リンカネーション・ジャーニー 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作はローグライク・オートバトル・ファミコン風レトロを一つに束ねたRPGだ。不遇の死を遂げた主人公は、天界で慈悲を与えられ新たな人生を始める機会を得て、挑戦のたびにレイアウトが組み替わるダンジョンへと降りていく。戦闘は完全自動で、キャラクターは自分で考え最善の行動を選んで実行する。成長は、モンスターがドロップするか店で購入できる「宝石」がもたらす——防御力を高める防具用の宝石、攻撃力を高める武器用の宝石、使用可能なスキルを決めるスキル用の宝石があり、連続攻撃でダメージが上がる「チェイン」システムと、チェイン中に魔法攻撃が命中すると発動する強化版「チェインバースト」が重なり合う。1周のエンディング到達には約2〜3時間、より歯応えを求めるプレイヤー向けの難易度上昇アイテムや隠しボスも用意されている。書き下ろしのチップチューンサウンドトラックは、青藻茜氏による1980年代後半のファミコン風楽曲を20曲以上収録。制作・自社発売はMSBgamedev(Steam自身のdeveloper欄では「MSBgamadev」と1文字だけ異なる表記だが、開発者本人のX・Steamコミュニティ投稿ではpublisher欄と同じ「MSBgamedev」名義=まさぼっくり氏で一致している)。開発者本人はXで「わたしは日本のインディーゲーム開発者です」と日本国旗の絵文字とともに直接発言している。発売日は2025年6月26日、価格¥920。27件のレビュー(好評25件・不評2件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約93%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。対応言語は現状日本語のみで、英語版は現在ローカライズ作業中(開発者自身のコミュニティ投稿によれば「Steam Auto Battler RPG Fest」というイベントに合わせた公開を予定)、27件のうち26件が日本語レビューで英語レビューは1件もない。Siliconera・Kotaku・PC Gamer・AUTOMATON(日本語版)を個別に確認したが、本作・開発者いずれについても報道は一件も見つからなかった。