系譜の原点

Shogun: Total War:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

『Shogun: Total War』は、Creative Assemblyが開発しSEGAが発売した2000年の作品で、現代のハイブリッド戦略ジャンルを確立した——プレイヤーが地図上で領土・外交・軍を管理するターン制のキャンペーン層と、その同じ軍がユニット単位で指揮されるリアルタイム戦術戦闘とを組み合わせ、後者で前者を解決する。キャンペーン規模の判断と戦場規模の指揮、その両方を戦略ゲームには必要だと言い張り、二者択一を拒んだゲーム群の系譜の原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

ShemHaMephorash 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、本作は1878年の第二次アフガン戦争、英露のグレートゲームの影で戦われた史実改変の低ファンタジーだ。人類ははるか昔、土塊の人形を動かす神からの恩寵「シェムハメフォラシュ」という奇蹟の言語を授かった。それを操る者たちは「ラビ」として讃えられる。ゲームは2層で成り立っている——兵士を雇い、攻める領土を選び、守備を固め、占領地を特殊区画へ開発し、補給線を管理するターン制の戦略キャンペーン層と、そこから移行する、いつでも一時停止できるリアルタイム戦術戦闘層で、歩兵・砲兵・騎兵・ラビの術者をユニット単位で指揮する。本作は日本のフリーゲーム戦略シム「ヴァーレントゥーガ」(作者ななあし、2009年発表)の素材を使った明確な派生作品で、同エンジンは無関係な複数のホビイスト開発者が自作のゲームを築いてきたシナリオ/mod制作ツールキットである。本作はその原点ではなく、そこから分かれた一本にすぎない。制作はソロサークルSignTyche、レーベル名はTyche's Bookshelf。Steamに並ぶのは3件のみで、いずれも大手との紐付きは見られない。価格は¥1,150。36件のレビュー(好評34件・不評2件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率94%。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。対応言語は英語・日本語で、遊ぶのを止めるものは何もない。36件の内訳は日本語21件・英語12件で、本作が発売当初から英語対応している点も含め正直に開示しておく。

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