系譜目利き

目の前に3体の壊れかけのロボットが座り、二人の間にあるのは充電ケーブルと高電圧スイッチだけ。その最期が会話になるか悲鳴になるかは、あなたがどちらを選ぶかだけで決まる

2025年10月9日にリリースされたSFビジュアルノベル。制作は個人開発者72studio(愛称「ななにい」)、発行は京都拠点の独立系インディーパブリッシャー room6。Steam自身の表記によれば、あなたはコールドスリープから目を覚ました「メカニックくずれ」で、薄暗いガレージのなか、壊れかけの3体のロボットを1体ずつ、制限時間内に充電して呼び戻す。対話によって記憶をのぞいてもよいし、高電圧を流して反応を楽しんでもよい——彼らのバッテリーの寿命はあとわずかで、どう扱うかによって彼らの運命とゲームのエンディングが変わっていく。日本のゲームメディアHARF-WAYの取材に対し、72studioは本作の核は彼らを壊すことではなくキャラクターを好きになってもらうことにあると述べ、「看取りのようなゲーム」と形容している。221件のレビュー(好評218件・不評3件)で好評率98%の「非常に好評」。¥1,372の有料タイトルで無料ではなく、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、Steam実績あり、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上は性的な要素もない。日本語・英語・簡体字/繁体字中国語・韓国語に対応するが、221件のうち約40件、18.1%程度がすでに英語レビューである一方、西側への到達は薄いままだ——Metacriticの批評家レビューは「まだ利用不可」、OpenCriticにはページ自体が存在せず、Kotakuの専用ページは実記事を含まない自動生成ハブページで、見つかった西側の言及はTime ExtensionとNoisy Pixelの2件のニュース記事のみ、いずれもレビューではない。

公開 2026-07-15

01まず、その一点の感覚

02こういう人に刺さる

刺さる

  • 壊れかけで死にゆく脆いものに対して、絶対的で日常的な権力を握るという、道徳的に重いSFビジュアルノベルが欲しい人——充電ケーブルと高電圧スイッチだけでそれを語る
  • 小規模パブリッシャー経由でSteamへ届いた、日本の個人発プロダクションが欲しい人——72studioの一人称の趣味プロジェクトを、大手企業との資本関係が確認されない社員28名の京都インディーレーベル room6 が発行した一本
  • 西側メディアにほとんど触れられていない「非常に好評」タイトル(221件のレビューで98%)を掴みたい人——Metacriticの批評家レビューはまだ無く、OpenCriticにはページすら無く、英語圏の言及は2件のニュース記事のみでレビューではない

合わない

  • 長時間のボリュームや多数の登場人物が欲しい人——本作は3体のロボットとひとつのスイッチを軸にした短時間のビジュアルノベルで、戦闘や探索は無い
  • 西側の批評家にすでに評価された作品が欲しい人——AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もないが、無料ではない有料タイトルでアーリーアクセスではなく正式リリース済みであり、いまだ西側の大手メディアには実質的にレビューされていない

03系譜:この味の原点

98% が好評レビューはわずか 221 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない

BatteryNote 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、あなたはコールドスリープから目を覚ました「メカニックくずれ」で、薄暗いガレージのなか、壊れかけの3体のロボットを1体ずつ充電して呼び戻す。対話によって記憶をのぞいてもよいし、高電圧を流して反応を楽しんでもよい——彼らのバッテリーの寿命はあとわずかで、どう扱うかによって彼らの運命とゲームのエンディングが変わっていく。3体は、ダイナーのウェイターロボット「ジェシカ」、オフィスを監視するためのセキュリティロボット「サーベリー」、軍事用に開発されたと思しき戦闘ロボット「デバインドR7」。日本のインディーゲームメディアHARF-WAYの取材に対し、個人開発者72studio(愛称「ななにい」)は、本作の核は彼らを壊すことではなくキャラクターを好きになってもらうことにあると述べ、「相手の深淵を覗く」「看取りのようなゲーム」と形容している(実際の取材記事から引用・翻訳)。発売日は2025年10月9日、発行は京都拠点の独立系インディーパブリッシャー room6(社員約28名、大手企業との資本関係は確認されず)。221件のレビュー(好評218件・不評3件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率98%の「非常に好評」。¥1,372の有料タイトルで無料ではなく、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、Steam実績あり、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。日本語・英語・簡体字/繁体字中国語・韓国語に対応するが、221件のうち約40件、18.1%程度がすでに英語レビューである一方、西側への到達は薄いままだ——Metacriticにはページがあるものの批評家レビューは「まだ利用不可」のまま、OpenCriticにはページ自体が存在せず、Kotakuの専用ページは実記事を含まない自動生成ハブページで、見つかった西側の言及はTime ExtensionとNoisy Pixelの2件のニュース記事のみ、いずれもレビューではない。

あなたの手で、最初の合格を

Papers, Please 批評的な木霊

この味の原点——Papers, Please。Lucas Pope制作による2013年の書類審査スリラーで、プレイヤーは架空の国家アルストツカの国境審査官として、検問所を通る一人ひとりを「書類の束」として扱い、時間制限のなかで承認するか却下するかだけを選び続ける。その官僚的な権力の小さな反復行為が、行使のされ方次第で20種を超えるエンディングへと枝分かれしていく。BatteryNoteは公式のPapers, Please作品ではなく、この系譜は開発元72studioが明言した影響ではなく当サイト独自の批評的比較だが、同じ形の緊張感を新しい枠組みへと引き継いでいる——承認/却下のスタンプの代わりに充電スイッチと高電圧スイッチがあり、その小さな反復する権力がタイマーに追われながらどう使われるかだけで、3人の見知らぬ相手の運命とエンディングが決まる。

あなたの手で、最初の合格を

04あなたの手で、この原石を輝かせる

気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。

Steam で見る

05この味の血統