系譜目利き

サイバーダイバーが、5種のサブウェポンと連鎖する爆風を携えて、コンピュータが統べる世界へ飛び込む。戦争を終わらせたはずの機械を再び武器に変えようとする者との間には、20体を超えるボスが立ちはだかる

制作・自社発売はTERARIN GAMES、制作者・寺山淳一氏がソロで手がけるひとりブランドで、約10年前に会社員を辞めシューティング制作に専念してきた。本作はその10作目で、Steam自身の告知文によれば「TERARIN GAMES、10周年を迎える節目の一本——毎年新しいシューティングをリリースし続けてきたソロ開発者」だという。Steam自身の表記によれば、電脳世紀794年、国家は戦争と貧困を過去のものとした巨大コンピュータ「エリクシア」によって管理されていたが、電脳空間の内側からシステムを侵食する正体不明の敵が現れる。サイバーダイバー「アヤメ・クロウ」が電脳戦闘機「イメージストライカー」に搭乗して調査に乗り出すと、その裏には電脳空間に自らの精神をアップロードし、エリクシアを支配して人類を自由と称する混沌へ導こうと企む「ファントム」という人間の存在があった。7ステージにわたって20体以上の個性豊かなボスと戦い、場面に応じた5種類のサブウェポンを使い分け、接触すると持続ダメージを与える爆風を連鎖させていく。デジゲー博2025取材でのGame*Sparkインタビューで、寺山氏はコンパイルの『ザナック』『アレスタ』を直接の影響作として名指ししている。オンラインランキングに対応し、オリジナル音楽とメガドライブ音源風チップチューンを切り替えられる。発売日は2026年2月18日、価格¥1,700。38件のレビュー(好評36件・不評2件)で好評率約95%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、Steam実績あり、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。38件のうち約18件、47%程度がすでに英語レビューで、英語圏のサイトが寺山氏を直接取材してもいるが、それでもまだ主な支持層はマスメディアというよりシューティング愛好家コミュニティに留まる小規模な自社発売タイトルだ。

公開 2026-07-16

01まず、その一点の感覚

02こういう人に刺さる

刺さる

  • クラシックなアーケード式縦スクロールシューティングが欲しい人——7ステージ・20体超の個性的なボス、爆風の連鎖こそが腕前を試す5種のサブウェポン
  • 長年のシューティング系譜を歩んできたソロ職人の10作目が欲しい人——TERARIN GAMESの寺山淳一氏が10年を経て、コンパイルの『ザナック』『アレスタ』を直接の影響作に挙げ、その出自を体感できる当時風チップチューンモードまで用意している
  • 「好評」タイトル(38件で95%)ながら、英語の注目(レビュー約47%・英語インタビュー1件)を少し浴びつつも、主な支持層がまだシューティング愛好家コミュニティに留まる規模感を掴みたい人

合わない

  • 長い物語や多数の登場人物が欲しい人——本作は7ステージのスコアアタック型アーケードシューティングで、単一の核ループに絞り込まれている
  • 英語圏にまったく知られていないタイトルが欲しい人——レビューの半数近くはすでに英語で、無料ではない有料タイトルでアーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない

03系譜:この味の原点

95% が好評レビューはわずか 38 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない

Blaze of Storm 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、電脳世紀794年、国家は巨大コンピュータ「エリクシア」によって管理され、政治・経済・軍事の統制によって戦争と貧困を過去のものとしていたが、電脳空間に正体不明の敵が現れシステムを侵食し始める。電脳空間に直接意識を接続できる特殊能力者、サイバーダイバー「アヤメ・クロウ」が電脳戦闘機「イメージストライカー」に搭乗して調査に乗り出すと、その裏には電脳空間に自らの精神をアップロードした人間「ファントム」がおり、彼はエリクシアを支配し人類を自由と称する混沌へ導こうと企んでいた。この物語を軸に据えたアーケードスタイルの縦スクロールシューティングで、7ステージにわたって20体以上の個性豊かなボスと戦い、サテライト・斜め発射のナパーム・敵を貫通するチャージ・移動方向に発射するダイレクトなど5種類のサブウェポンを場面に応じて選ぶ。Steam自身の表記によれば、サブウェポンが敵に接触すると爆風が発生し持続的にダメージを与え、この爆風をうまく連鎖させることが攻略の鍵になる。制作・自社発売はTERARIN GAMES、制作者・寺山淳一氏がソロで(音楽担当2名と組み)手がけるひとりブランドで、Steam自身の告知文によれば本作は「TERARIN GAMES、10周年を迎える節目の一本——毎年新しいシューティングをリリースし続けてきたソロ開発者」であり、元は会社員だった寺山氏が10年間ソロ開発を続けた10作目にあたる。デジゲー博2025取材でのGame*Sparkインタビューでは、コンパイルのシューティングゲーム、特に『ザナック』や『アレスタ』を直接の影響作として名指ししている。オンラインランキングに対応し、オリジナル音楽とメガドライブ音源風チップチューンの2種類を切り替えられる。発売日は2026年2月18日、価格¥1,700。38件のレビュー(好評36件・不評2件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率約95%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、Steam実績あり、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・日本語に対応し、38件のうち約18件、47%程度がすでに英語レビューで、英語圏のインタビューサイト(Tech-Gaming)も寺山氏を直接取材しているが、それでもまだレビュー数40件に満たない、小規模な自社発売のソロシューティングであり、これまでの主な支持層はマスメディアというよりシューティング愛好家コミュニティに留まっている。

あなたの手で、最初の合格を

ザナックEX(MSX2、コンパイル、1987年) 名指しされた影響作

制作者・寺山淳一氏がGame*Sparkのインタビューで直接名指しした、コンパイルの2本のシューティングのうちの一本——ザナックEX。コンパイルの『ザナック』のMSX2版で、Steam自身の表記によれば1987年に日本でリリースされた。プレイヤーの腕前にリアルタイムで反応して敵の出現パターンが変化する、シューティングというジャンルの中でも早期に「動的難易度」を実験した作品のひとつだ。ザナックEXはコンパイルによる新作ではなく、この1987年当時のゲームがそのまま保存され、D4Enterprise社の「EGGCONSOLE」レーベル(クラシックな日本産コンピュータゲームを合法的にエミュレーションで復刻配信するサービス)経由でSteamに再配信されたものだ。コンパイル自体は2000年代初頭に経営破綻し解散しており、D4EnterpriseはそのIPのライセンスを得て運営している。『Blaze of Storm』はこの作品の素材やコードを流用しているわけではなく、寺山氏が「育った」と語るシューティングの系譜そのものを受け継いでいる。

あなたの手で、最初の合格を

04あなたの手で、この原石を輝かせる

気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。

Steam で見る

05この味の血統