系譜目利き

手にしたパーツは、まだ求める形じゃない。色と形を変える機械に通し、設計図に合うまで作り変える——せまい場所が得意な相棒と、高く跳べる相棒が、二人でそれを運んでいく

peakvox(株式会社オーツーと Fun Unit inc. による共同オリジナルレーベル)が開発し、株式会社オーツーが自社セルフパブリッシュする協力アクションパズル。工場内に散らばったパーツを集め、色・形を加工する機械に通して設計図通りの形に作り変えていく。その作業を支えるのが、せまい場所が得意な「ちっぴー」と、高くジャンプできる「のっぽー」——ストア自身の説明によれば、ソロプレイでは2キャラを同時に操作し、マルチプレイでは1人1キャラずつを操作して協力する。ステージは森林から海洋まで複数用意されている。2023年3月に発売され、58件のレビューで91%が好評の『非常に好評』。日本語・英語・簡体中文に対応し、すべてフルボイス対応済みだが、レビューのうち英語は約25.9%にとどまり、西側の大手メディアの言及もまだ見つからない。

公開 2026-07-08

01まず、その一点の感覚

02こういう人に刺さる

刺さる

  • 2人のキャラの違う形を組み合わせてパズルを解く、Snipperclipsのような発想が好きで、それを相棒の輪郭を切り取るのではなく、パーツを集めて色・形を機械で加工し設計図に合わせるという形に据え替えたDNAが欲しい人
  • ソロとマルチで綺麗にスケールするパズルが欲しい人——同じステージが、1人で2キャラを同時操作するパズルにも、2人がそれぞれ1キャラずつ担当する協力プレイにもなる。森林から海洋までのステージ、Remote Play TogetherとSteam実績付き
  • 英語・簡体中文フルボイスで届く、1991年設立・大阪拠点の老舗スタジオ株式会社オーツーによる一本を早めに触りたい人——58件のレビューで91%の『非常に好評』。Metacriticページに批評スコアが載る前に触れる

合わない

  • ローカライズもされていない、完全に未発見のタイトルが欲しい人(本作はすでに英語・簡体中文の音声・テキストにフルボイスで対応し、Metacriticのページもある。だから「完全に西で未到達」と言い切るのは正直ではない。本当なのは、58件のレビューのうち英語は約25.9%にとどまり、MetacriticのCritic Reviews欄はいまも「tbd」のままで、Kotaku・IGN級の西側大手メディアの言及もまだ見つからないということだ)
  • 大手パブリッシャーのヒット作、無料タイトル、あるいは高難度のパズルを期待する人(本作は中堅スタジオ株式会社オーツーによる有料作で、Steam自身のタグでも「Casual」。無料でもアーリーアクセスでもなく、AI生成アセットはなく、Steamのディスクリプタ上、性的な要素もない)

03系譜:この味の原点

91% が好評レビューはわずか 58 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない

ちっぴーとのっぽー なかよしコンビのわくわく工場 埋もれた名作

開発は peakvox——株式会社オーツーと Fun Unit inc. による共同オリジナルレーベル——で、販売は株式会社オーツーによる自社セルフパブリッシュ。舞台はおもちゃ工場で、各ステージに散らばったパーツを集め、色と形を変える機械に通す。そこから出てきたものを、設計図通りのおもちゃへと組み立てていく。その作業を支えるのは2人のキャラクター——せまい場所が得意な「ちっぴー」と、高くジャンプできる「のっぽー」。ストア自身の説明によれば、ソロプレイでは2キャラを同時に操作し、マルチプレイでは1人1キャラずつを操作して協力する。1人では届かないパーツにも、こうして手が届くようになる。ステージは森林から海洋まで用意されている。Steam自身のタグでは Action・Casual・Indie で、Co-op・Shared/Split-Screen Co-op・Remote Play Together・Steam実績に対応する。2023年3月8日にリリースされ、58件のレビュー中91%が好評の「非常に好評」(Steam自身のレビューAPIでは58件中53件が好評と記録)。無料ではない有料作で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み。AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上、性的な要素もない。対応言語は日本語・英語・簡体中文で、Steam自身の言語表記によれば、すべてフルボイス対応。それでも58件のレビューのうち英語は約15件、約25.9%にとどまり、Metacriticのページはあるものの、そのCritic Reviews欄はいまも「tbd」のままで、Kotaku・IGNといった西側大手メディアの言及も見つからなかった。つまり、音声込みのフルローカライズという仕事はすでに終えているのに、西側はまだこの一本をほとんどレビューも報道もしていない、という状態だ。総レビュー数はわずか58件——数件の増減で好評率が数ポイント動きうる小さな母数のまま、発売から約3年、その足跡は控えめなままだ。株式会社オーツーは1991年設立・大阪拠点で、2026年4月時点で従業員約172名を抱える老舗スタジオであり、小規模な同人サークルではない。国内最大級のインディーゲーム祭典 BitSummit に自社ブースを出展した実績はあるが、本作についての受賞・ノミネート記録は見つからなかった。Nintendo Switch 2版も存在する。

あなたの手で、最初の合格を

いっしょにチョキッと スニッパーズ 変形協力パズルの原点

この味の原点——いっしょにチョキッと スニッパーズ(英題: Snipperclips - Cut It Out, Together!)。イギリスのゲーム開発会社 SFB Games が開発(追加開発に Nintendo Software Technology が参加)し、任天堂が発売したパズルゲームで、2017年3月3日、Nintendo Switchのローンチタイトルとして世界同時発売された。登場する2人のキャラクター、スニップとクリップは、それぞれ紙を切り抜いたような固有のシルエットを持ち、代表的な「チョキッと」システムでは、一方がもう一方の体を切り取り、フック・くさび・鍵など、その場のパズルが必要とする形へと作り変えられる——落ちてくる物を受け止めたり、ロープを切ったり、隙間をくぐり抜けたりするために。1人では2つの形を切り替えながら、2人では1人がもう一方を操作して協力プレイできる。この核——パズルを解くとは、ひとつの目的のために作られたキャラクターを、その瞬間に必要な形へ物理的に、しかも2人がかりで作り変えることであり——こそ、ちっぴーとのっぽーが育つ根だ。本作はこの「違う移動特性を持つ2キャラが1つの道具として働く」核を受け継ぎながら、変形の対象をキャラクター自身の体から、彼らが集めるパーツへと移し替え、それぞれを機械に通して色と形を変え、工場の設計図に合わせていく。

あなたの手で、最初の合格を

04あなたの手で、この原石を輝かせる

気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。

Steam で見る

05この味の血統