系譜目利き

目の前の敵が、二つの戦闘スタイルのどちらになるべきかを突きつけてくる。ミッション中に切り替える——選び間違えることだけが、本当の脅威になる

日本の小規模スタジオ CelLab(セルレ部)と、レーベル 072 Project / 072 News が開発・発売する横スクロールアクションRPGで、2026年4月30日にリリースされた。ロボットのルルムは、「村長様といつまでも幸せに暮らしたい」と願ったことをきっかけに機核(コア)が覚醒し意識を持つに至ったが、その覚醒こそが本来の目的——より人間らしくなることで「人類の幸せ」とは何かを理解する——の妨げになってしまっていた。ある事件で村長を守り切れず、自分の戦闘能力のなさを思い知ったルルムは、「村を守る」ことを新たな目標に掲げ、自分自身の「戦い方」を探す旅に出る。この任務と操作を分け合う相棒は、退魔機関に属する戦巫女コハル(狐憑コハル)——実際の鬼よりも堕ちてしまった仲間の巫女を手にかけてきた経験の方が多く、いっそ心を持たない退魔ロボットになれたらと密かに思っている人物だ。この2人はミッション中に異なる戦闘スタイルを切り替えて使い分けられ、目の前の状況を読んでどちらが有利かを選ぶ設計になっており、ミッションでは多様な敵と宝物が待ち構え、ミッションチャレンジの達成とハイスコアを狙う作りで(実績の一つはそのまま「Perfect Chain Destruction」という名前が付いている)、そこに2人それぞれ独立したRPG的な装備・強化が重なる。焼き直しではなく CelLab 自身による正統な続編でもある——両作のSteam自身の表記によれば、同じロボットのヒロイン・ルルムが、同じノルル村を守るという同じ目標で主演した、2021年発売の数字読み型地雷アドベンチャーが前作にあたる。Steam自身のストアページで好評率98%の「非常に好評」(Steamのレビューデータでは96件中94件が好評)。無料ではない有料タイトル(米国12.99ドル、日本では1,980円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。対応言語は繁体字中国語・英語・日本語のテキストとインターフェースのみ。IGDB・Metacritic・Kotaku・Backloggdといったサイトにはすでにページが存在し、インディートラッカーのPixelWaveも取り上げているが、実質的な西側編集メディアのレビューや特集記事は見当たらない——96件のレビューのうち英語はまだ約18件、約18.8%に留まり、西側への広がりはまだ始まったばかりだ。

公開 2026-07-12

01まず、その一点の感覚

02こういう人に刺さる

刺さる

  • 2人のまったく違うプレイアブルヒロインをミッション中に切り替える横スクロールアクションRPGが欲しい人——自分の「戦い方」を探すメイドロボと、実際の鬼よりも仲間の巫女を手にかけてきた経験の方が多い退魔の戦巫女、それぞれ独立した装備・強化を積める
  • 焼き直しではなく、小規模な日本スタジオが自作を正統に継いだ続編が欲しい人——開発は CelLab、2021年発売の前作(数字読み型の地雷アドベンチャー)と同じロボットのヒロイン・ルルムと、同じ「ノルル村を守る」という動機を受け継ぎながら、そのパズルループを丸ごとリアルタイムの切り替え式戦闘と2人目の操作キャラクターへ置き換えている
  • とても新しい「非常に好評」タイトルを、英語圏の注目が追いつく前に掴みたい人——執筆時点で96件のレビューのうち好評率98%、英語はまだ約18.8%に留まり、実質的な西側編集メディアの取材もまだ見当たらない

合わない

  • 開発元自身の前作のような、じっくりしたパズル主体のゲームが欲しい人(本作はプレッシャーの中で戦闘スタイルを切り替えるリアルタイムアクション)。また、無料ではない有料タイトル(米国12.99ドル、日本では1,980円)の正式リリース済みでアーリーアクセスではなく、AI生成アセットはなく、Steam自身のディスクリプタ上、性的な要素もない
  • 簡体字中国語や韓国語の完全対応が欲しい人(Steam自身の表記では繁体字中国語・英語・日本語のみ)。レビュー総数はまだ96件、そのうち英語は約18.8%に留まり、いま現在としては西側でまだほとんど検証されていない一本だ

03系譜:この味の原点

98% が好評レビューはわずか 96 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない

機核覚醒~ルルムの決意~ 埋もれた名作

「ご主人様を幸せにする」という自らの使命を果たすため、より人間らしくなることで「人類の幸せ」とは何かを理解しようとしているロボット、ルルム。「村長様といつまでも幸せに暮らしたい」と願ったことをきっかけに機核(コア)が覚醒し意識を持つに至ったが、その覚醒こそが本来の目的の妨げになってしまっていた。ある事件で村長を守り切れず、自分の戦闘能力のなさを思い知ったルルムは、「村を守る」ことを新たな目標に掲げ、自分自身の「戦い方」を探す旅に出る。開発・発売は日本の小規模スタジオ CelLab(セルレ部)と、レーベル 072 Project / 072 News。ルルムがこの任務と操作を分け合う相棒は、退魔機関に属する戦巫女コハル(狐憑コハル)——幼い頃から鍛えられ、実際の鬼よりも堕ちてしまった仲間の巫女を手にかけてきた経験の方が多く、いっそ心を持たない退魔ロボットになれたらと密かに思っている人物だ。Steam自身のストア表記によれば、この2人はミッション中に異なる戦闘スタイルを切り替えて使い分けられ、目の前の状況を読んでどちらが有利かを選ぶ設計になっている。ミッションでは多様な敵と宝物が待ち構え、ミッションチャレンジの達成とハイスコアを狙う作りで(実績の一つはそのまま「Perfect Chain Destruction」という名前が付いている)、そこに2人それぞれ独立したRPG的な装備・強化が重なる。実績一覧からは、「コハル編」という専用チャプターを含む章立て構成、3つの探索エリア(村外れ・雪山・地下通路)、そして本編の鬼一党の陰謀を阻止した後に階層ごとに挑めるおまけモード「無限の塔」の存在も確認できる。Steam自身の表記(日本語版・英語版ストアとも一致)によれば2026年4月30日にリリースされ、Steam自身のストアページで好評率98%の「非常に好評」(Steamのレビューデータでは96件中94件が好評)。無料ではない有料タイトル(米国12.99ドル、日本では1,980円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。対応言語は繁体字中国語・英語・日本語のテキストとインターフェースのみ(簡体字中国語・韓国語は非対応)。IGDB・Metacritic・Kotaku・Backloggdといったサイトにはすでにページが存在し、インディートラッカーのPixelWaveも取り上げているが、実質的な西側編集メディアのレビューや特集記事は見当たらない——96件のレビューのうち英語はまだ約18件、約18.8%に留まり、「西側に発見された」と呼ぶのは正直ではない。本当なのは、日本国外での認知はまだ始まったばかりだということだ。

あなたの手で、最初の合格を

扫雷冒险谭2 ~露露姆的冒险~ 同じヒロインの前作

ジャンル上の原点ではなく、このヒロインが本作より前に主演していた一本——扫雷冒险谭2 ~露露姆的冒险~(Minesweeper Adventure Tale 2: Rurumu's Adventure)。Steam自身のジャンルタグでは Adventure・RPG・Strategy に分類される、数字を読んで地雷を見極めるアドベンチャーで、開発は本作と同じ CelLab、発売(中国市場向けローカライズ)は OTAKU Plan、2021年3月19日にリリースされた。Steam自身の表記によれば対応言語は簡体字中国語のみで、英語版・日本語版は存在しない。主人公は本作『機核覚醒~ルルムの決意~』と同じロボットのルルムで、目指すゴールも変わらない——ノルル村(诺鲁鲁村)の人々を無事に村へ帰すこと。前作では、ある事件で村への帰り道が地雷原と化してしまい、ルルムが地雷除去の旅に出る。ストアページによれば、開いたマスに表示される数字が周囲の地雷数を示し、その数字を手がかりに100を超えるステージで地雷を見極めてマークしていく——道中には手助けとなるアイテムや妨害となる罠もあり、ステージクリア報酬で得られる「星」を使って装備したスキルを強化していく。『機核覚醒~ルルムの決意~』は、同じルルムと同じ「村を守る」という動機を受け継ぎながら、数字を読んで地雷を見極めるパズルを、リアルタイムで切り替え可能な戦闘と、もう一人の操作キャラクター、コハルとの二人体制へとまるごと置き換えている。

あなたの手で、最初の合格を

04あなたの手で、この原石を輝かせる

気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。

Steam で見る

05この味の血統