この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-07-26(JST)
センサーを配置し、電力を送り、その表示を読む。この部屋のヒトの誰に、寄生虫が宿っているのか。案内の声は、その電波は無害だと請け合い、壁の落書きには意味などないと言う。
制作・自社発売はソロ開発者727 Not Houndによるセンサー推理ホラー。Steam自身の表記によれば、サイト72に暮らすヒトのうち、心臓を「ルビウク」という寄生虫に侵されているのは誰なのか——それを突き止めるのがあなたの仕事だ。専門知識は必要ない、配置して電力を送るだけだ、とセンサーを手渡され、あとはその表示を読む。ストア文言はこれらすべてを、朗らかな業務案内の声で伝えてくる。センサーの電波で気分が悪くなったり幻覚を見る人がいる件についてさえ、こう続く——「健康上、問題はないんですよ。仕事には我慢しなきゃいけないことってあるでしょう?どうしてもね」。必要のないルビウクの変異種も紛れ込んでおりセンサーに反応してしまうため、新しい変種が現れるほど推論は混乱していく。レベルはDAY1からDAY7まであり、DAY4まではチュートリアルに近く、DAY7はカスタムして遊べる特殊モードだ。思考自体はゆっくり行えるが、「ナイトメア」の襲撃に耐える際には多少のアクションが要る。タイトルそのものは壁の落書きから来ており、案内役はそれを読めるあなたに驚いたうえで、いたずらで暇つぶしに書いたものでしょう、意味はない、と流してみせる。AUTOMATON(日本語版)は「本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者である座間氏だ。727 NOT HOUNDは、同氏の名義となる。」と明記しており、当サイトの記事としては珍しく、状況証拠ではなく第三者メディアによる国籍の直接明言が取れている。同開発者は2019年から2025年にかけて10本前後を送り出しており、Switch版を含め、そのすべてが外部発売元を介さない自社発売だ。発売日は2023年12月31日、価格¥600。29件のレビュー(好評29件・不評0件)で好評率100%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示は一切なくMature Contentの注意書き自体が存在せず、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上も性的な要素はない。日本語に加えて英語にも対応しているにもかかわらず、発売から2年以上経った今も29件のうち英語レビューはわずか2件、日本語は18件だ。Siliconera・Kotaku・PC Gamer・AUTOMATON WEST・Destructoid・GameSpot・Game Developerを個別に確認したが、編集記事は一件も見つからなかった。29件という母数はまだ薄く、その点も飾らずそのまま伝える。
公開 2026-07-26
01まず、その一点の感覚
- Steam自身の表記によれば、専門知識は必要ない、配置して電力を送るだけだと告げられる。その安心させる言葉はずいぶん多くを担っている——目の前のどの体に何かが宿っているのか、その答えを間違えないための唯一の頼りが、そのセンサーなのだから。
- 必要のない変異種もセンサーに反応してしまう。だから表示は綺麗な信号ではなくなり、こちらが疑ってかからねばならない何かに変わる。難易度の曲線とは実のところ、計器をそのまま信じられなくなっていく度合いの曲線だ。
- 案内の声は最後まで業務案内の朗らかさを崩さない。電波が吐き気や幻覚を起こすと説明する時も、このゲームの題名になった落書きを流す時も。その口調と中身のずれこそが、この作品のホラーのすべてだ。
02こういう人に刺さる
刺さる
- 証拠そのものが信用できない推理が欲しい人——同じ検出器に反応してしまう変異種によって、センサーの表示は濁っていく
- 本当にソロで自社発売の日本のプロダクションが欲しい人——国籍が推測ではなく実名メディアによって明記されており、外部発売元を一度も介さずに10本前後を送り出してきた開発者
- 「好評」タイトル(29件で100%)ながら、英語に対応していてなお2年以上、西側の編集記事が一件も存在しないものを掴みたい人
合わない
- 統計的に安定した母数が欲しい人——29件は不評が1件付くだけでも好評率が動く薄さで、この記事はそれを飾らずそのまま伝えている
- 邪魔の入らない純粋な思考パズルが欲しい人——ジャンプスケアがあり、「ナイトメア」の襲撃を凌ぐには推理と並行して多少のアクションが要る
03系譜:この味の原点
100% が好評レビューはわずか 29 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
悪夢のような日々でした 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作は小さな部屋で行う論理ゲームだ。ここに暮らすヒトのうち、心臓を「ルビウク」という寄生虫に侵されているのは誰なのか——それを突き止めるのがあなたの仕事になる。専門知識は必要ない、配置して電力を送るだけだ、とセンサーを手渡され、あとはその表示を読む。ストア文言はこれらすべてを、朗らかな業務案内の声で伝えてくる。センサーの電波で気分が悪くなったり幻覚を見る人がいる件についてさえ、こう続く——「健康上、問題はないんですよ。仕事には我慢しなきゃいけないことってあるでしょう?どうしてもね」。必要のないルビウクの変異種も紛れ込んでおりセンサーに反応してしまうため、新しい変種が現れるほど推論は混乱していく。レベルはDAY1からDAY7まであり、DAY4まではチュートリアルに近く、DAY7はカスタムして遊べる特殊モードだ。思考自体はゆっくり行えるが、「ナイトメア」の襲撃に耐える際には多少のアクションが要る。タイトルそのものは壁の落書きから来ており、案内役はそれを読めるあなたに驚いたうえで、いたずらで暇つぶしに書いたものでしょう、意味はない、と流してみせる。制作・自社発売はソロ開発者の727 Not Hound。AUTOMATON(日本語版)は「本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者である座間氏だ。727 NOT HOUNDは、同氏の名義となる。」と明記しており、当サイトの記事としては珍しく、状況証拠ではなく第三者メディアによる国籍の直接明言が取れている。同開発者は2019年から2025年にかけて10本前後を送り出しており、Switch版を含め、そのすべてが外部発売元を介さない自社発売だ。発売日は2023年12月31日、価格¥600。29件のレビュー(好評29件・不評0件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率100%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示は一切なくMature Contentの注意書き自体が存在せず、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上も性的な要素はない。日本語に加えて英語にも対応しているにもかかわらず、発売から2年以上経った今も29件のうち英語レビューはわずか2件、日本語は18件だ。Siliconera・Kotaku・PC Gamer・AUTOMATON WEST・Destructoid・GameSpot・Game Developerを個別に確認したが、編集記事は一件も見つからなかった。
あなたの手で、最初の合格をSCP財団 原点
この味の原点——SCP財団。2007年に始まったwebベースの共同創作プロジェクトで、匿名の書き手たちが、架空の異常な存在や現象を、それらを確保・収容・保護する秘密機関の機密報告書という体裁で記録していく。特定の作者も固定された正典も持たないまま、感情を排した報告書の無機質な文体で書かれ、「異常を官僚的に記録する」営みと、「説明のつかない何かと密室に閉じ込められる」恐怖を、共有された現代の神話へと変えた。悪夢のような日々でしたは公式のSCP作品ではなく、この系譜は明言された影響ではなく当サイト独自の批評的比較だが、その一致は本作自身のストア文言の表面に出ている——「サイト72」という番号を振られた収容施設、センサーの電波は健康上問題ないと請け合う業務案内の声、必要のない変異種まで分類された異常な寄生虫、そして噂として片付けられる「クイーン」。文書的で閉ざされた施設の恐怖こそがこの発掘が受け継いだものであり、論理的な推理はその遊び方の側にある。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- SCP財団 原点
- 悪夢のような日々でした 現在地
- 氷点下30度の絶望 同じ原点
- 状況を読んで組むゲーム 別の味