系譜目利き

見知らぬ依頼人の手紙にふさわしい言葉を、街じゅう歩いて集めても、結末を決めるのは結局ルーレットの一振り

Steam自身のストア文言によれば、架空の共和国ウィルズベリー、その首都エデにある小さな店が舞台だ——「あなたの気持ちをぴったりの言葉で伝えます……ラブレターから果たし状、謝罪文、契約書まで、なんでもお任せください!」。プレイヤーはこの店のスタッフとなり、11人の個性的な依頼人の要望を聞き、街へ出てその依頼に見合う言葉やアイテムを探し集める。Steam自身の表記によれば、そのひねりは結果を完全には制御できない点にある——「執筆中にプレイヤーができるのは、結びの一文をルーレットで決めることだけ」。ゲームは実は関係のない言葉もたくさん覚えさせてくるため、そのルーレットの一振りが、心を込めたラブレターを暴言まみれに変え、謝罪文をさらなる大炎上に変えてしまうことが日常茶飯事だ。全5エピソード(各15〜30分でプレイ可能)、実績14種、フルコントローラー対応、Steamクラウド対応という構成で、始まりはSteam自身も「エピソード1」として明記する無料の単発版——2024年、日本のフリーゲームサイト「novelgame.jp」で「ティラノフェス2024」参加作として無料公開された版だった。Steam自身の開発者クレジットは、2名構成の同人サークル秘密結社マテンロウ計画(novelgame.jp上での代表クレジットは「うた」)と、フリーランスのプログラマーせきやdnによるひとりスタジオStudio Dragonetを並記しており、どう数えても極めて小規模な体制だ。発行は、東京都品川区西五反田を拠点とするマイクロインディーレーベル、わくわくゲームズ——その親会社Chorus Worldwide自体も独立系のインディーパブリッシャーで、超大手ホールディングや上場ゲーム大手の系列ではない。発売日は2025年11月26日、価格¥1,500。139件のレビュー(好評132件・不評7件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率95%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上も何一つ記載がない(ids:なし、notes:なし)。対応言語は日本語(フルボイス)に加え簡体字・繁体字中国語だが、英語には一切対応しておらず、139件のうち英語レビューはわずか2件(いずれも好評)、1.4%程度に留まる。日本のゲームメディアAutomatonは2024年8月の無料版公開時と2025年11月の商業版発売時の2回本作を報じたが、いずれも日本語サイトの記事のみで、英語版AUTOMATON WESTへの掲載は確認できなかった。

公開 2026-08-03

01まず、その一点の感覚

02こういう人に刺さる

刺さる

  • 自分のメカニクスだけでコメディを成立させている一本が欲しい人——手紙に何が必要かを自分で調べ上げた先で、ゲーム側がわざと仕込んだルーレットの一振りに裏切られる
  • 本当に小規模な同人・個人発プロダクションが欲しい人——2名同人サークルの2024年novelgame.jpジャム参加無料版を、フリーランスのプログラマー1名が加わって全5エピソードの商業版へ拡張、発行は東京の小規模インディーレーベル
  • 西側にほとんど届いていない「非常に好評」タイトル(139件で95%)を掴みたい人——公式の英語対応は一切なく、レビューも英語はわずか2件

合わない

  • 手紙の結末まで自分の手で完全に決めたい人——肝心の結びの一文はルーレットに委ねられる設計で、常に自分で誘導できるわけではない
  • 日本語なしで遊びたい人——公式の英語対応は一切なく、Automatonが日本で2回報じてはいるものの、英語版AUTOMATON WESTへの掲載は確認できなかった

03系譜:この味の原点

95% が好評レビューはわずか 139 件英語にまだ非対応 — なのに、ほとんど誰も見つけていない

代筆屋ワールドワード 埋もれた名作

Steam自身のストア文言によれば、架空の共和国ウィルズベリー、その首都エデにある小さな店が舞台だ——「あなたの気持ちをぴったりの言葉で伝えます……ラブレターから果たし状、謝罪文、契約書まで、なんでもお任せください!」。プレイヤーはこの店のスタッフとなり、11人の個性的な依頼人の要望を聞き、街へ出てその依頼に見合う言葉やアイテムを探し集める。Steam自身の表記によれば、そのひねりは結果を完全には制御できない点にある——「執筆中にプレイヤーができるのは、結びの一文をルーレットで決めることだけ」。ゲームは実は関係のない言葉もたくさん覚えさせてくるため、そのルーレットの一振りが、心を込めたラブレターを暴言まみれに変え、謝罪文をさらなる大炎上に変えてしまうことが日常茶飯事だ。全5エピソード(各15〜30分でプレイ可能)、実績14種、フルコントローラー対応、Steamクラウド対応という構成で、始まりはSteam自身も「エピソード1」として明記する無料の単発版——2024年、日本のフリーゲームサイト「novelgame.jp」で「ティラノフェス2024」参加作として無料公開された版だった。Steam自身の開発者クレジットは、2名構成の同人サークル秘密結社マテンロウ計画(novelgame.jp上での代表クレジットは「うた」)と、フリーランスのプログラマーせきやdnによるひとりスタジオStudio Dragonetを並記しており、どう数えても極めて小規模な体制だ。発行は、東京都品川区西五反田を拠点とするマイクロインディーレーベル、わくわくゲームズ——その親会社Chorus Worldwide自体も独立系のインディーパブリッシャーで、超大手ホールディングや上場ゲーム大手の系列ではない。発売日は2025年11月26日、価格¥1,500。139件のレビュー(好評132件・不評7件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率95%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上も何一つ記載がない(ids:なし、notes:なし)。対応言語は日本語(フルボイス)に加え簡体字・繁体字中国語だが、英語には一切対応しておらず、139件のうち英語レビューはわずか2件(いずれも好評)、1.4%程度に留まる。日本のゲームメディアAutomatonは2024年8月の無料版公開時と2025年11月の商業版発売時の2回本作を報じたが、いずれも日本語サイトの記事のみで、英語版AUTOMATON WESTへの掲載は確認できなかった。

あなたの手で、最初の合格を

代筆屋ワールドワード(novelgame.jp無料版) 無料版の原点

本作が育った、その無料版の原点——2024年、日本のフリーゲームサイト「novelgame.jp」で、「ティラノフェス2024」参加作として無料公開された。クレジットは2名構成の同人サークル秘密結社マテンロウ計画の「うた」名義で、配信サイト自身の評価は5点満点中4.9(107件)。その配信ページ本文はこの系譜のひな型をすでにこう記している——「代筆屋の店員になって人のラブレターや謝罪文を代わりに書いてあげよう!肝心の文章がルーレットで決まってしまう、ハチャメチャ代筆アドベンチャー。」ブラウザで無料プレイできる、約15分の単一エピソード版で、この時点ですでに同じ骨格を備えていた。Steam版『代筆屋ワールドワード』は、外部からこの着想を借りた新作ではない——Steam自身の表記によれば、この同じ無料版を「エピソード1」として、そこにエピソード2〜5を追加し、フリーランスのプログラマーせきやdn率いるStudio Dragonetと組んで開発した、Steam・Nintendo Switch向けの全5エピソードの商業版だ。

あなたの手で、最初の合格を

04あなたの手で、この原石を輝かせる

気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。

Steam で見る

05この味の血統