この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-07-10(JST)
SPを使って、マモンの必殺技を放つ。そのSPは、相手にそのまま奪われることもある——次の手番は、もう相手のものだ。
東京のゲーム会社LiTMUS株式会社——タレントマネジメント企業UUUM株式会社の完全子会社——が開発・発売する、シングルプレイのモンスター育成シミュレーション。「マモン」と呼ばれるモンスターを召喚し、優しさと時には厳しさをもって育て上げる。ループは通常の2サイクルではなく3サイクル——牧場での日々の育成とライバルのマモンとの合同特訓、サイコロを振って未開の地を進む遠征(ランダムなイベントがステータスを押し上げることもあれば、計画を狂わせることもある)、そして1対1のターン制コマンドバトル(技を出すたびにSPを消費し、互いにSPを奪い合える)。本作は人気ゲーム実況者よしなま氏の初開発プロジェクトで、LiTMUSのスタッフがその本気度に目を留めたことをきっかけに、約2年の歳月と自費2,500万円を投じて作り上げた。たびたび公言してきた『モンスターファーム』へのリスペクトについて直接尋ねられると、よしなま氏は明言し、同インタビューによれば、特訓の成功率やイベントの発生率という確率調整に、自らの数百時間に及ぶプレイテストをもとにこだわり抜いたという。2025年12月にリリースされ、605件のレビューで好評率90%の『非常に好評』。AUTOMATON WESTがすでにその発売を記事化しているが、英語レビューはまだ約11.4%に留まり、日本を超えた広がりはまだ始まったばかりだ。
公開 2026-07-10
01まず、その一点の感覚
- 遠征は、まだ鍛えていない土地へのサイコロ賭けだ——枝分かれするルートを進めば、ランダムなイベントが鍛えてもいないステータスをマモンに授けることもあれば、その先の戦いのために温存していたSPの蓄えをまるごと奪い去ることもある。だからどの一振りにも、確かな上振れと、直前のサイクルで積み上げた育成そのものを台無しにしかねない同じリスクが、同時に乗っている。
- 戦闘のあらゆる技は、SPという共有リソースを削って発動する——しかもそれは自分だけのものではない。相手の一手が、使う前にそのSPをこちらのプールからそのまま奪っていくこともある。だから戦いは最強の攻撃を選ぶだけの作業ではなく、いま使うか、温存するか、それとも相手が先にこちらの備蓄へ手を伸ばさないことに賭けるか、という駆け引きになる。
- 育成、遠征、戦闘は、その場でループするのではなく、互いに手渡し合っていく。だから、遠征中の悪い出目を生き延びたことで偶然覚えた一つの技が、劣勢のコマンドバトルをそのままひっくり返す決め手になり、次の育成セッションには、もう新しい理由が生まれている。
02こういう人に刺さる
刺さる
- 「モンスターファーム」的な、育てて戦わせるという味が好きで、そこに開発者本人が明言するオマージュとして、サイコロで進む遠征というもう一つのサイクルが足され、ランダムなイベントが戦う前からマモンを作り替えていく作品が欲しい人
- 戦闘そのもののSP経済——互いに奪い合える共有リソース——が欲しい人。38種の個性的なマモンと170以上の進化するスキルを備え、確率にこだわり抜いた開発者本人によって細かくチューニングされている
- 本物の日本発デビュー作を早めに掴みたい人——ゲーム実況者の初開発作で、自費約2,500万円を投じ、605件のレビューで好評率90%の『非常に好評』。AUTOMATON WESTがすでに記事化しているが、英語圏の広い注目が追いつく前に触れられる
合わない
- 速い反射神経やリアルタイムのアクションが欲しい人——本作は「誰でも遊べる」ことを目指したターン制・SP管理型のコマンドバトルで、反応速度を競うものではない。また、無料ではない有料の正式リリース済みタイトルで、アーリーアクセスではなく、AI生成アセットはなく、Steam自身のディスクリプタ上、性的な要素もない
- 西側がまったく触れていない一本が欲しい人(AUTOMATON WESTがすでにその発売を記事化しており、Metacriticにもすでにページが存在する。だから「完全未発見」と呼ぶのは正直ではない。本当なのは、605件のレビューのうち英語はまだ約11.4%に留まり、支持のほとんどは今なお日本語で語られているということだ)
03系譜:この味の原点
90% が好評レビューはわずか 605 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
マモンキング 埋もれた名作
「マモン」と呼ばれるモンスターを召喚し、優しさと時には厳しさをもって育て上げ、現王者を倒して自らが「マモンキング」となることを目指す、シングルプレイのモンスター育成シミュレーション。開発・発売は東京のゲーム会社LiTMUS株式会社——タレントマネジメント企業UUUM株式会社の完全子会社。ループは通常の2サイクルではなく3サイクルで回る——「育成」(牧場での日々の訓練と、ライバルのマモンと合同で行い新技を習得できる特訓)、「遠征」(サイコロを振って進む、すごろく形式の未開の地への旅で、古代のマモンが潜み、ランダムなイベントがステータスを押し上げることもあれば、せっかくの育成計画を狂わせることもある)、そして「戦闘」(1対1のターン制コマンドバトルで、技を出すたびにSPを消費し、強力な技ほど多くのSP——あるいはさらに大きな代償——を要求し、互いにSPを奪い合える。だからいつ何を使うかというタイミングそのものが勝負になる)。38種の個性的なマモンと、繰り返し使うことで進化する170以上のスキルを備える本作は、人気ゲーム実況者よしなま氏の初開発プロジェクトで、LiTMUSのスタッフがその本気度に目を留めたことをきっかけに、約2年の歳月と自費2,500万円(約16万ドル)を投じて作り上げた。AUTOMATON JPのインタビューで、たびたび公言してきた『モンスターファーム』へのリスペクトについて直接尋ねられると、よしなま氏は「もちろんです」と明言している。同インタビューによれば、確率調整——特訓の成功率やイベントの発生率——には自身で何度もチェックを重ねてこだわり、数百時間に及ぶ自らのプレイテストをもとに、ランダム性が「ストレス」ではなく「快感」であり続けるよう細かく詰めていったという。Steam自身の表記(日本語版・英語版のストアページとも一致)によれば2025年12月10日にリリースされ(AUTOMATONの発売前インタビュー記事、および発売後の記事はいずれも12月11日と記載しており、この1日のズレはここに両論併記し、Steamの記載日を正とする)、Steam自身のストアページで好評率90%の「非常に好評」(Steamのレビューデータでは605件中546件が好評)。無料ではない有料作(12.99ドル、日本では1,480円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み。AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。対応言語は英語と日本語のみ。AUTOMATON WESTは発売時、日本のSteam売上ランキングでApex LegendsやOverwatch 2などを一時的に上回り首位に立ったと報じたが、605件のレビューのうち英語は約69件、約11.4%に留まり、Metacriticにもすでにページが存在するがスコアはまだ集計されていない——だから「西側に発見された」と呼ぶのは正直ではない。本当なのは、その支持のほとんどが今なお日本語で語られているということで、それより先への広がりはまだ始まったばかりだ。
あなたの手で、最初の合格をモンスターファーム モンスター育成の原点
この味の原点——開発者本人が直接明言した一本。Monster Rancher(モンスターファーム)。Tecmo(現・コーエーテクモ)が手がけた育成シミュレーションで、初代は1997年11月30日にPlayStation向けに発売された(Steam版『Monster Rancher 1 & 2 DX』はシリーズ最初の2作をリマスターした版で、2021年12月にコーエーテクモが開発・発売)。象徴的な仕掛けは、手持ちのほぼどんなCDを本体に挿入しても新しいモンスターを生成できるという点にあった——Tecmoが構築したディスク読み取りシステムが、ディスクに記録されたデータをそのまま乱数のシードへ変換し、モンスターのステータスや種族を決定する。そこから先はスケジュールを組んで育成し、公式大会へエントリーして戦わせる——この「育てて、戦わせる」ループが、モンスター育成シムというジャンルを定義づけた。『マモンキング』が『モンスターファーム』へのオマージュかとAUTOMATON JPから直接尋ねられ、開発者よしなま氏はそれを明言している——彼はインタビューでたびたびそのリスペクトを公言してきた人物だ。『マモンキング』は、召喚した「マモン」を育て、1対1のコマンドバトルへ送り出すという同じ「育てて、戦わせる」骨格を受け継ぎながら、CD読み取りによるモンスター生成を、育成と戦闘の間に挟むサイコロ制・すごろく形式の遠征フェーズへと置き換え、さらに戦闘そのものに、互いに奪い合えるSPというリソースを接ぎ木している——いずれも初代『モンスターファーム』には無かった要素だ。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- モンスターファーム 原点
- マモンキング 現在地
- 状況を読んで組むゲーム 別の味