この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-07-13(JST)
配信が始まり、チャットが流れ出す——だが画面の中であなたを追ってくるその何かは、あなたのプレイを見ている唯一の目ではないかもしれない。
開発・自社セルフパブリッシュ(外部パブリッシャーなし)は日本拠点の小規模スタジオ Chilla's Art による一人称ジャパニーズホラーで、2023年8月25日にリリースされた。Steam自身のストア表記は「ライブ配信者を題材にしたジャパニーズホラーゲーム」とだけ説明するが、Steam自身の公式スクリーンショットはその意味をそのまま見せる――プレイヤーが操るのは小規模VTuber「千羅ニナ」(本人の配信卓に掲げたポスターに名前がある)。リングライト付きウェブカメラを備えたデュアルモニタの配信環境に座り、隣では実際に流れるライブチャットが視聴者のメッセージを映し、HEALTH・DANGERゲージ、視聴者数、高評価/低評価ボタンを備えた「配信中のゲーム画面」の中で、彼女はさらに別のホラーゲームをプレイしている。配信画面の外では、ごく普通のスマートフォンを手に、開封していない段ボール箱が積まれたごく普通のアパートを、そして顔のない店員がいるごく普通のコンビニを歩く――だから恐怖は、Steamのスクリーンショットが縁取るその画面の中だけに閉じてはいない。公式のストア文言ではなく、ファンによるWikiや攻略記事によれば、それはある視聴者の付き纏いが顔出し配信を迫るところから始まり、チャットの中からその同じアパートの中まで歩み出て、選択次第で複数のエンディングへ分岐していく。VHS/CRTの映像フィルターはオプションメニューで完全にオフにでき、Steam自身の言葉が核として掲げる「心理的ホラー」――日本語版ストア文言では「ゲームプレイ時に後ろに誰かがいるような気持ちを抱かせます」――として設計されている。1,675件のレビュー(Steam自身のレビューAPIでは1,574件が好評・101件が不評)で好評率94%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトル(米国7.99ドル、日本では920円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。そして正直に言えば、西側はすでに「気づき始めた」段階を超えている――1,675件のレビューのうち852件、約50.9%がすでに英語で、GamesRadar+は「The scariest game I've played all year」という見出しでレビューを掲載し、Dualshockers・Gayming Magazine・Tokyo Weekenderといったメディア、そしてTV Tropesのページもすでに本作を取り上げている。これは「西側がまだ見つけていない原石」ではない。西側がすでに一部見つけている、小規模な自社パブリッシュのホラー短編だ。
公開 2026-07-13
01まず、その一点の感覚
- Steam自身の公式スクリーンショットは、HEALTH・DANGERゲージ、視聴者数、そして実際に流れるライブチャットを、プレイ中のゲーム画面へじかに重ねて見せる――だから一目で三つのことを同時に読まなければならない。目の前の脅威、いま自分の失敗を見ている見知らぬ視聴者の数、そして彼らがそれについて何を打ち込んでいるか。次の一手を決める前に、そのすべてを読む必要がある。
- VHS/CRTの映像フィルター――蛍光体のスクリーントレイル、テープノイズ、インターレース、ジッター――はオプションメニューで完全にオフにできる。だからSteam自身の言葉が約束する不穏さ、「後ろに誰かがいるような気持ちを抱かせる」設計は、フィルターを切った状態でも成立するように作られている。恐怖はザラついた映像の見た目そのものではなく、その映像が何を見せているかの側にある。
- 配信のあいだの合間には、ごく普通のスマートフォンを手に、開封していない段ボール箱が積まれたごく普通のアパートを、顔のない店員がいるごく普通のコンビニを歩く。だから恐怖は、Steamの公式スクリーンショットが縁取る配信画面の中だけに閉じてはいない。ファンによるWikiや攻略記事によれば、それはある視聴者の付き纏いがチャットの中から歩み出て、その同じアパートの中まで入り込んでくることそのものだ。
02こういう人に刺さる
刺さる
- 配信という仕組みそのものを核に据えた一人称ホラーが欲しい人――VTuberのアバター、実際に流れるライブチャット、HEALTH/DANGERゲージ付きの配信中ゲーム画面を、Steam自身の公式スクリーンショットどおりそのまま体験する。ありふれた「幽霊屋敷探索」ではない
- 「後ろに誰かがいる」ことを狙って作られたと本人が明言するVHS/CRT風の心理的ホラーが欲しい人――開発・自社セルフパブリッシュ(外部パブリッシャーなし)は日本拠点の小規模スタジオChilla's Art
- 西側の観客がまだ形成されつつある段階の「非常に好評」タイトル(1,675件のレビューで好評率94%)を掴みたい人――そのうち852件、約50.9%はすでに英語で、GamesRadar+などがすでにレビュー済み。一番乗りではないが、まだ早い段階ではある
合わない
- このサイトがいつも扱うような「完全な未発見」を期待する人――英語レビューがすでに50.9%に達し、GamesRadar+・Dualshockers・Gayming Magazine・Tokyo Weekenderの取材もすでに存在する以上、「西側がまだ見つけていない」と呼ぶのは正直ではない。それでも本作は大手スタジオの作品ではなく、小規模な自社パブリッシュのホラー短編であることに変わりはない
- 長時間のゲームや、暴力的・性的な内容が欲しい人――無料ではない有料タイトル(米国7.99ドル、日本では920円)の正式リリース済みでアーリーアクセスではなく、短いチャプターごとのオートセーブ構成。Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素はなく、心理的な不穏さそのものが狙いであって副産物ではない
03系譜:この味の原点
[Chilla's Art] Parasocial | パラソーシャル 埋もれた名作
Steam自身のストア表記が「ライブ配信者を題材にしたジャパニーズホラーゲーム」とだけ説明する一人称ホラー。VHSエフェクト・CRT画面のエミュレーション(蛍光体スクリーントレイル、VHSテープノイズ、インターレース、ジッター)はオプションメニューでオフにでき、Steam自身が公式の特徴として掲げる「心理的ホラー」――日本語版ストア文言では「ゲームプレイ時に後ろに誰かがいるような気持ちを抱かせます」――を核に据える。Steam自身の公式スクリーンショットは、その仕掛けの姿をそのまま映し出す――プレイヤーが操るのは小規模VTuber「千羅ニナ」(本人の配信卓に掲げたポスターに名前がある)。リングライト付きウェブカメラを備えたデュアルモニタの配信環境で、実際に流れるライブチャットの隣には、HEALTH・DANGERゲージ、視聴者数、高評価/低評価ボタンを備えた「配信中のゲーム画面」があり、その中でさらに別のホラーゲームをプレイしている(あるスクリーンショットは日本の都市伝説「赤マント」を題材にした一場面を映す)。配信画面の外でも、彼女の日常を一人称で歩く――スマートフォンのメッセージアプリを確認したり(連絡先には母親、友人、そして開発元自身への軽い自己言及である「チラズカフェ」という一件が含まれる)、夜、開封していない引っ越し用の段ボール箱が積まれたアパートを歩き回ったり、黒いスーツ姿の顔のない店員が雑誌棚を眺めるコンビニに足を踏み入れたりする。Steam自身のストア文言を超える範囲――ファンによるWikiや攻略記事(公式のストア説明文そのものではない)は、これら全体を縁取る筋書きとして、ある視聴者アカウントが千羅ニナに顔出し配信を迫り、パラソーシャルな関係として始まったものがストーキングへと変質し、選択次第で複数のエンディングへ分岐していく、と記している。開発・自社セルフパブリッシュ(外部パブリッシャーなし)は日本拠点の小規模スタジオ Chilla's Art、2023年8月25日リリース。1,675件のレビュー(Steam自身のレビューAPIでは1,574件が好評・101件が不評)で好評率94%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトル(米国7.99ドル、日本では920円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。英語、日本語(フル音声吹替)、韓国語、簡体字・繁体字中国語、ベトナム語など13言語に対応し、西側への到達はすでに「始まったばかり」ではなく現実のものだ――1,675件のレビューのうち852件、約50.9%がすでに英語で、GamesRadar+は「The scariest game I've played all year」という見出しで単独レビューを掲載し、Dualshockers・Gayming Magazine・Tokyo Weekenderといったメディアに加えTV Tropesのページ、登録者数の大きい英語圏実況者による複数のプレイ動画もすでに存在する――だから「西側がまだ見つけていない一本」と呼ぶのは正直ではない。本当なのは、このサイトが普段扱う「埋もれて静かなままの発掘」と比べれば、これは今も小規模な自社パブリッシュのホラー短編だということだ。
あなたの手で、最初の合格をパーフェクトブルー 原点
この味の原点――パーフェクトブルー。今敏監督、マッドハウス制作による1997年の日本のアニメーション心理サスペンス映画で、竹内義和の同名小説を原案としている。あるアイドルグループのメンバーが歌手活動を引退して女優に転身するが、熱狂的なファンに付け纏われるようになり、凄惨な殺人事件が起こり始め、現実の彼女と演じる役柄との境界が溶け崩れていく――「エンターテイナーを見つめる観客が、遠くから眺めるだけでは止まらず、その実生活そのものへ手を伸ばし始める」という、日本的なホラーの一系統を結晶化させた作品だ。Parasocial は公式のパーフェクトブルー作品ではなく、この系譜は開発元Chilla's Artが明言した影響ではなく外部の批評による比較だが、同じテーマを新しい枠組みへと引き継いでいる――小規模なVTuberが実際に流れるライブチャットに向けて配信し、その観客の関心が、ファンWikiや攻略記事によれば、ある視聴者が顔出しを迫ることをきっかけにストーキングへと変わっていく。1997年のこの映画にSteam版は存在しないため、その原点はここではWikidataのエントリで同定する。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- パーフェクトブルー 原点
- [Chilla's Art] Parasocial | パラソーシャル 現在地
- 状況を読んで組むゲーム 別の味