この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-07-12(JST)
武器は無い。渡されるのは、暗闇を照らすライターだけだ。回廊はプレイするたびに姿を変え、能面の何かがすでに息を潜めて耳を澄ましている。
日本のソロ開発者 城間一樹 が率いる Space Onigiri Game LLC(スペースおにぎりゲーム合同会社)が開発・自社セルフパブリッシュする、一人称視点・戦闘要素なしの3Dホラー脱出ゲーム。夏の夕暮れ、手続き生成される和風建築の回廊に迷い込み、光源であるジッポーのライター一つと、道中で拾う爆竹や手鏡などのアイテムだけを頼りに、出口を探す。Steam自身のストア表記によれば、回廊は「プレイするたびに形を変え」「決まった攻略ルートは存在しない」——だから生き延びる術は、そのとき手にしているものを頼りに状況を読み、視覚と聴覚でこちらを追う複数種の能面の徘徊者、それぞれの習性をつかんで、その都度別のやり方ですり抜けることにある。本作はもともと、城間が当時の旧HN「花月」名義で手がけ、ふりーむ!での無料公開リリースを経て第13回ふりーむ!ゲームコンテストのホラー部門で金賞を受賞した、日本産インディーホラーが原点だ。Steam版はその同じ無料ゲームをゼロから作り直した商業版で、Steam自身の表記によれば新規のストーリーを加えボリュームは「何と10倍以上」になっている。2,176件のレビューで好評率90%の「非常に好評」。WayTooManyGamesやReal Otaku Gamerといった西側メディアがすでにレビューを掲載しているが、そのうち英語はまだ約3.35%に留まる。
公開 2026-07-12
01まず、その一点の感覚
- 頼れる光源はライター一つ。Steam自身の表記どおり回廊はプレイのたびに形を変えるから、自分の足元を照らすためのその小さな火は、同時に近くにいる能面へこちらの居場所を教える灯りでもある。だから多くのプレイヤーは、あえてその火を閉じ、最後の数歩を何も見えないまま歩き切る——見えることより、見られないことの方が、命を左右する。
- 戦う手段は与えられない。代わりに渡されるのは、ひとつかみの対抗策だ——徘徊する能面を本当の進路から引き離す爆竹、自分の位置をずらすテレポート鏡、無茶な追いかけっこを生き延びるための体力の葉。だから毎回のゲームは、廊下の先にまだ光って見えているその一つの勾玉のために、どのアイテムを差し出す覚悟があるかを読む作業になる。
- 死んでも戻されるのは同じマップ上のチェックポイントまでで、手持ちアイテムはそのまま残る——だからこのゲーム自体はそこまで理不尽ではない。だが、ラン自体を切り上げてしまえば、その回廊はまるごと生成し直される。だから一回のセッションはそれ自体で完結した賭けになる——それまでに見つけた勾玉や秘密のどれだけもが、この迷宮を最後まで見届けて初めて意味を持つ。
02こういう人に刺さる
刺さる
- 戦闘ではなく回避だけで組み立てられた、一人称視点の和風ホラーが欲しい人——ライター一つの明かりと、追ってくる能面の位置関係を読み、爆竹やテレポート鏡、あるいは度胸だけですり抜ける
- ランダム生成の迷路に本当の緊張感が欲しい人——マップはラン(セッション)を中断すると生成し直されるから、光る勾玉や秘密を狩り尽くすには、その一回の迷宮を最後まで見届ける覚悟が要る
- ソロの日本人開発者が、自らの無料版ヒット作を作り直した商業リメイクを、西側より先に掴みたい人——2,176件のレビューで好評率90%の「非常に好評」、WayTooManyGamesやReal Otaku Gamerがすでにレビュー済みながら、いまだにほとんどが日本語で語られている
合わない
- 地図やミニマップに頼れるホラーが欲しい人(プレイヤーレビューによれば、そのどちらも存在せず、先の読めない行き止まりのあるランダム生成の構造そのものが本作の設計であり不備ではない)。また、無料ではない有料タイトル(米国7.99ドル、日本では820円)の正式リリース済みでアーリーアクセスではなく、AI生成アセットはなく、Steam自身のディスクリプタ上、性的な要素もない
- 自分の言語でのフルボイスが欲しい人(フルボイスは日本語のみで、英語・韓国語・ロシア語・簡体字中国語はテキスト対応に留まる)。2,176件のレビューのうち英語はまだ73件、この作品はいまなお圧倒的に日本語の会話の中にある
03系譜:この味の原点
90% が好評レビューはわずか 2176 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
影廊 -Shadow Corridor- 埋もれた名作
一人称視点・戦闘要素なしの3Dホラー脱出ゲーム。夏の夕暮れ、迷い込んだ先は竹と畳造りの古い迷宮のような屋敷——手続き生成されるその回廊を歩き、脱出の扉を開ける光る勾玉(まがたま)を探し出さなければならない。頼れる光源はライター一つ(火を消せば見つかりにくくなるが、その代わり周りは何も見えなくなる)。道中で拾う爆竹やテレポート鏡といった能動的なアイテム、体力の葉のような受動的なアイテムだけを頼りに、視覚と聴覚でこちらを追う複数種の能面の徘徊者——それぞれ固有の探知パターンを持つ——を、戦うのではなく読んで避けてやり過ごす。開発・自社セルフパブリッシュは、日本のソロ開発者 城間一樹 が率いる Space Onigiri Game LLC(スペースおにぎりゲーム合同会社)。城間は2016年、当時の旧HN「花月」名義で開発中の映像をニコニコ動画に投稿し始めた人物だ。プレイヤーレビューによれば、死亡した場合は同じ生成マップ上のチェックポイントから、手持ちアイテムを保持したまま再開できるが、すでに設置し終えた再利用可能なマーカー類は落とした場所に残ったまま手元には戻らず、ラン自体を中断してしまうとマップ全体が生成し直され、次のレベルはアイテムゼロから始まる——一部のレビューが直接指摘するリスクだ。最初の回廊の先にはさらなるステージが続いて物語を進め、複数の難易度が用意されており、あるレビュアーが「アイアンマン的」と評した挑戦を突破しないと解放されないおまけエリアもある。本作はもともと無料の日本産インディーデモとして始まった作品を、ゼロから作り直した商業拡張版だ——Steam自身の表記は、完成版のボリュームは原版の「何と10倍以上」になったとし、新規のストーリーと追加のゲームシステムも加えたとしている。リリース日は2019年3月8日、2,176件のレビュー(Steam自身のレビューAPIでは1,969件が好評)で好評率90%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトル(米国7.99ドル、日本では820円)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上(ids:なし、notes:なし)性的な要素もない。音声は日本語のみのフルボイスで、英語・韓国語・ロシア語・簡体字中国語はテキストで対応。WayTooManyGames(最終評価4.5)やReal Otaku Gamerといった西側メディアがすでにレビューを掲載し、Metacriticには家庭用機版に対するGameGrin・Video Chums・Pure Nintendoの批評ページも存在するが、2,176件のレビューのうち英語はまだ約73件、約3.35%に留まり、この圧倒的に好評な評価は今なお、ほとんどが日本語で語られている。
あなたの手で、最初の合格を影廊 -Shadow Corridor- 無料版の原点
本作が育った、その無料版の原点——リリース日2017年6月21日、日本のフリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」で無料公開された『影廊 -Shadow Corridor-』。制作者の城間一樹は、2016年2月、当時の旧HN「花月」名義で洋風テイストのホラーゲームの制作映像をニコニコ動画に投稿し始め、同年4月には和風ホラーへと方向転換、完成したフリー版は第13回ふりーむ!ゲームコンテストのホラー部門で金賞を受賞した。この時点ですでに、和風建築の回廊を手持ちの明かりだけで歩き、徘徊する能面を戦わずに避けてやり過ごすという、この味の核となるDNAを備えていた。Steam版『Shadow Corridor』は、外部の何かからDNAを借りた新作ではなく、城間本人によるこの同じ無料ゲームのゼロからの商業リメイクだ。Steam自身の表記によれば、その同じループを保ったまま、新規のストーリーと新しいゲームシステムを加え、2017年に無料で公開されたボリュームの「何と10倍以上」にまで拡張されている。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- 影廊 -Shadow Corridor- 原点
- 影廊 -Shadow Corridor- 現在地
- 状況を読んで組むゲーム 別の味