系譜の原点

ファイナルファンタジーV:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

ファイナルファンタジーVは、スクウェアのロールプレイングシリーズ第5作で、1992年に日本でスーパーファミコン向けに発売された。「ジョブシステム」を結晶化させた作品として広く評価されている——プレイヤーのパーティは数多くのジョブを自由に切り替え、それぞれからアビリティを習得し、ジョブをまたいでそのアビリティを持ち越すことで、自分だけのキャラクターを組み上げる。パーティを意図して編成すること、それ自体を遊びの核に据えた。自由に組み替えられるクラス編成をRPGの中心に据えたことで、「パーティを組み上げる」ジョブシステムの系譜を定義づけた原点となった。1992年の原作は、そのピクセルリマスター版の Steam ページで同定する。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

Dungeon Antiqua 2 埋もれた名作

スーパーファミコン風のピクセルアートとサウンドで作られた、2Dダンジョン・ハック&スラッシュRPG。開発元は Shiromofu Factory(しろもふファクトリー)——日本の個人クリエイター frenchbread(ふれんち)の手による一本だ。視界とマップ上に見えるシンボルエンカウントで6つのダンジョンを探索し、サイドビューの戦闘を戦い、10のジョブ(新ジョブの僧侶と弓使いを含む)とスキルビルドでパーティを組み上げる——ファイナルファンタジーやウィザードリィへと遡る、自由に組み替えるジョブ編成の系譜にある。プレイ時間はおよそ10〜12時間、開発には日本製のレトロゲームエンジン Pyxel(北尾崇 作)が使われている。同じ作者による前作 Dungeon Antiqua(2024年・363レビュー90%)の続編で、本作は257レビュー95%(好評245・不評12)で非常に好評。英語・日本語・簡体字中国語に対応し、257件のうち98件(約38%)が英語レビュー——西はこの一本を見つけ始めており、これまでの発掘より一歩先まで進んでいる。それでも観客の中心は、まだ日本語圏だ。2026年1月リリース、価格はおよそ1,000円の有料作で、無料ではなく、アーリーアクセスでもない正式リリース済み。AI生成アセットはなく、性的な要素もない。一つだけ補足を——この Shiromofu Factory / frenchbread は、格闘ゲームのスタジオ French-Bread(Melty Blood、UNDER NIGHT IN-BIRTH)とは完全に無関係の同名別者だ。

雲海のフロンティア 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、本作は1990年代の名作JRPGに影響を受けた王道長編RPGで、雲海の世界を巡る冒険と、その世界を救う物語を描く。戦闘はサイドビューのコマンド入力型で、素早いキャラクターほど多く行動できる。クラスチェンジシステムにより、メインクラスとサブクラスの二種類を自由に付け替えられ、キャラクター固有の「青奥義」とクラス固有の「赤奥義」があり、うまく使えば大きく戦況を変えられる。豊富なサブクエストはいずれもストーリー性のあるものになっており、メッセージ高速化・自動回復・ファストトラベルなど快適設計を備える。規模はSteam自身の表記によれば、難易度ノーマルで全てのサブクエストをクリアし町やダンジョンをそれなりに探索した場合で30〜40時間程度。物語は、帝国の有力貴族の出身ながら無実の罪を負わされた少年レヴィンが、雲海の上に島々が浮かぶ世界の監獄島へ連行されるところから始まり、そこで出会った雲賊ザナッドと意気投合し、島からの脱出を決意する。制作・自社発売は個人開発者New RPG Project(もぐらゲームス自身の記事によれば砂川赳氏名義)。本作は今回のSteamリリースに先立ち、前年8月より日本の同人プラットフォームDLsiteで販売されていた。RPGツクールMZで制作され、発売日は2026年6月28日、価格¥2,300。10件のレビュー(好評9件・不評1件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率90%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、Steam実績・クラウド対応あり、AI生成アセットはなく、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。対応言語は日本語のみで、10件のうち英語レビューは0件——これだけレビュー数が薄いと統計的な確からしさは正直かなり限定的であり、その点も飾らずそのまま伝える。

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