系譜の原点

SUPERHOT:その系譜と、子孫と、日本での評価

01この原点とは

SUPERHOT は、独立系の Superhot Team が開発し2016年に発売した一人称シューティングで、ただ一つの象徴的なメカニクス——「時間は、自分が動いたときだけ進む」——を核に作られている。静止すれば世界はほぼ完全に凍りつき、弾と敵で満ちた部屋を、凍った一瞬のなかで読み、計画してから動き、時間が一気に走り出すのを見届ける。「時間が自分の動きと共に流れる」というデザインを結晶化させ広く知らしめた作品であり、時間の流れをプレイヤーの行動に結びつけるゲーム群の系譜の原点である。

02出典

03この原点を継ぐ発掘

ミリオンデプス 埋もれた名作

100万階の地下へ潜る、日本のローグライク風アクションストラテジー。主人公モマは、絶えず姿を変える地下世界「Million Depth」で失った友を探す。武器は、自分が完全に静止しているあいだ周囲の時間を止める装置「biotope jammer(バイオトープ・ジャマー)」。闇のなかで生物に囲まれ、武器と盾は戦闘で摩耗して砕け、直すまで無防備になる——その瞬間こそ、時間を止めて盤面を読み、次の一手を組み立て、ブロックを組み合わせて装備をクラフトする。真実はタイムラインごとに移ろい、モマの過去の選択は別の未来へ波及していく。だから断片的な手がかりを繋ぎ、複数のエンディングへ向かう。日本の開発者 Cyber Space Biotope(開発者 Pop)が手がけ PLAYISM が販売、2025年11月発売。679レビュー94%で非常に好評。英語でもう遊べる(うち157件・約23%が英語レビュー)が、この日本のインディーを広い西側はまだ広くは見つけていない。

サカモト危機弾発 埋もれた名作

Steam自身の表記によれば、薩摩藩と長州藩の仲を取り持ち幕府を倒すため薩長同盟の場を設けた坂本龍馬は、その同盟の最中に突如現れたワームホールによって、その場の全員もろとも「ふわふわランド」へ転移してしまう。散り散りになった偉人たちを探し出し、それでも薩長同盟を成功させるのがあなたの仕事だ。ゲームは見下ろし型の弾幕シューティングで、坂本龍馬は時間停止と瞬間移動の力を持っている——ストア文言自身が括弧書きで「教科書には載っていない」と添えるとおりに。弾が避けきれないと思ったら時間を止めて安全な場所へ瞬間移動すればよく、時間停止中はカーソルが弾に触れると龍馬の銃がパワーアップする。今まさに自分を殺そうとしていた弾のエネルギーを吸収し、そのまま強力な攻撃として撃ち返すわけだ。脇を固める面々も同じ冗談を大真面目にやっている——薩摩藩のリーダー西郷隆盛もまた時間を止めることができ、ワームホールが現れたのは長州藩のせいだと思っている。渋沢栄一は「最近日本で一万円札になった人」と紹介され、幕府側の人間でありながら薩長同盟を調査していてワームホールに巻き込まれた。黒船で来航したマシュー・ペリーは薩長同盟には無関係で、今は「ふわふわランド」に開国を迫っている。そして龍馬本人は全然喋らない。制作・自社発売は烈帝国。代表・烈氏が率いるゲーム制作サークルで、ファミ通・AUTOMATON(日本語版)ともに同じ表現で報じている。開発者インタビューによればプログラマ1名とプランナー1名の2人体制で、「C++にてDXライブラリを使用させてもらい作成しました」という——DXライブラリは日本語ドキュメントのみで提供される日本製ライブラリだ。過去作『ローション侍』(捕らえられ身体改造の末、全身からローションが出続ける体になってしまった信長が、そのヌメりを活かして壁を蹴って滑り、忍者城からの脱出タイムを競うスラップスティックなタイムアタック)は122件で好評率98.4%、Switch版を含め全作品が外部発売元を介さない自社販売だ。発売日は2025年6月18日、価格¥350。24件のレビュー(好評24件・不評0件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率100%の「好評」。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成アセットはなくMature Contentの注意書き自体も存在せず、Steam自身のコンテンツディスクリプタ上性的な要素もない。日本語に加えて英語・簡体字中国語・韓国語にも対応しているが、24件のうち18件が日本語レビューで、英語は6件、中国語と韓国語は0件だ。AUTOMATON WEST・Siliconera・Kotaku・PC Gamer・Rock Paper Shotgun・Destructoid・GameSpotを個別に確認したが編集記事は一件もなく、見つかるのは自動生成のデータベース掲載だけだった。

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