この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-08-18(JST)
うだつの上がらない臨時雇いの男が、街にはびこるゴーストを清掃するバイトに就く。退治するだけでなく、一体一体の精神世界に潜ってその正体を知っていく。
Steam自身の表記によれば、本作はRPGツクールVXaceで制作されたダークコメディRPGだ。肉体分裂病、通称「ゴースト化」がはびこる社会で、うだつの上がらない臨時雇いの男・リカルドが「ゴースト清掃」のバイトに就き、街にはびこるゴーストの肉を掃除して日銭を得ながら、謎を解き、それぞれのゴーストの精神世界に潜ってその過去を知っていく。Steamレビュアーは独立に「OMORIやLISAに近い雰囲気やシステムだけど全然違う」と評しており、また、髪はボサボサでトイレに落ちたシケモクを躊躇なく吸える、というリカルドの生々しい生活感——英雄ではなくくたびれた中年男であること——への具体的な言及が繰り返し見られる。開発・発売はともに「INUSHIT」名義で、Steamの開発者検索でもこの名義に紐づくのは本作1件のみ。2024年12月19日発売。110件のレビュー(好評109件・不評1件)で好評率99%。無料ではない有料タイトル($3.99)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。対応言語は日本語・英語・簡体字中国語で、遊ぶのを止めるものは何もない。110件のうち68件が日本語で、それ以外の全言語を合わせても40件にとどまり、AUTOMATON WESTを含めまだどの西側メディアも取り上げていない。
公開 2026-08-18
01まず、その一点の感覚
- 冒険ではなく地味な清掃バイトを与えられることは、出会うゴースト一体一体を「倒すべき敵」ではなく「解決すべき同僚の問題」として捉え直させる——だから本作の不穏さは戦闘そのものではなく、これから知ることになる背景の方に宿る。
- セーブはタバコを吸って、回復は眠って、シフトの合間に映画館へふらりと立ち寄る——リカルドの飾らない生活習慣の具体性が、世界を「作られた舞台」ではなく「そこに住んでいる場所」に感じさせる。だからこそ精神世界に潜る場面のシュールさが、この日常の基準線に対してより強く効いてくる。
- あるゴーストの物語を終えて、初めてその『肉』が本当は何だったのかに気づく瞬間は、仕事そのものをひっくり返す——それまでの清掃が、片付けというより、しばらく心に留めておきたい何かへと遡って変わっていく。
02こういう人に刺さる
刺さる
- moonの発想——JRPGの本質は伝統的な勇者ならなぎ倒すだけの命を拒むことに宿る——を、ファンタジーの冒険ではなく地味な日雇いバイトで欲しい人
- レビュアーがOMORIやLISAに例えながらも「全然違う」と念を押す、その独特の生活感——レトロなツクールのドット絵が、本物の大人びた・くたびれた主人公を運ぶ——が欲しい人
- 本物のソロデビュー作が欲しい人——INUSHITのSteamカタログはこの1本のみで、まだどの西側メディアも取り上げていない
合わない
- リアルタイムや高難易度の戦闘を求める人——レビュアーは戦闘システム自体を、特に目新しさのない正統派コマンドRPGだと評しており、そこが本作の主眼ではない
- 長編を求める人——寄り道要素(映画館・ゲームセンター)をどこまで追うかにもよるが、多くのレビュアーは5〜17時間でクリアしている
03系譜:この味の原点
99% が好評レビューはわずか 110 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
Dig Night 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作はRPGツクールVXaceで制作されたダークコメディRPGだ。肉体分裂病、通称「ゴースト化」がはびこる社会で、うだつの上がらない臨時雇いの男・リカルドが「ゴースト清掃」のバイトに就き、街にはびこるゴーストの肉を掃除して日銭を得ながら、謎を解き、それぞれのゴーストの精神世界に潜ってその過去を知っていく。Steamレビュアーは独立に「OMORIやLISAに近い雰囲気やシステムだけど全然違う」と評しており、また、髪はボサボサでトイレに落ちたシケモクを躊躇なく吸える、というリカルドの生々しい生活感——英雄ではなくくたびれた中年男であること——への具体的な言及が繰り返し見られる。開発・発売はともに「INUSHIT」名義で、Steamの開発者検索でもこの名義に紐づくのは本作1件のみ。2024年12月19日発売。110件のレビュー(好評109件・不評1件)で好評率99%の「非常に好評」。無料ではない有料タイトル($3.99)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。対応言語は日本語・英語・簡体字中国語で、遊ぶのを止めるものは何もない。110件のうち68件が日本語で、それ以外の全言語を合わせても40件にとどまり、AUTOMATON WESTを含めまだどの西側メディアも本作を取り上げていない——見つかるのは開発者本人のSNS投稿とアグリゲータ掲載のみだ。
あなたの手で、最初の合格をmoon 原点
この味の原点——moon。Steam自身のストアページが「Don't be a hero(英雄になるな)」とそのまま謳う、1997年発売のアンチRPG。少年が迷い込んだ世界では、屈強な勇者が経験値稼ぎのために動物たちを殺し回っており、プレイヤーはその勇者が殺した動物たちの魂を救い、残された愛を集めることでレベルアップしていく。JRPGというジャンル自身の暴力性を拒むこと、伝統的な勇者ならなぎ倒すだけの命に目を向けること——そこにこそJRPGの本質は宿りうる、という発想を確立した作品だ。Dig Nightはmoonの精神的続編ではなく、そう名乗ってもいない。だが同じ拒絶を別の形で受け継いでいる——リカルドはゴーストを掃除して立ち去るのではなく、一体一体の精神世界に潜り、彼らが何者だったのかを知ろうとする。駆除に聞こえる仕事を、moon自身の魂を救う行為に近いものへと変えているのだ。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- moon 原点
- Dig Night 現在地
- Ichima-san 同じ原点
- 状況を読んで組むゲーム 別の味