この原石は、まもなく浮かび上がる
用意はできている。でも、まだ封は解かれていない。開く日に、また来てほしい。
公開予定: 2026-08-19(JST)
市松人形に変えられた主人公が、住人に見つからないよう日本家屋に潜む。戦うことはできない、あるのは擬態と隠れとポルターガイストだけ。
Steam自身の表記によれば、本作は人間の体を奪われ市松人形になってしまった主人公が、体を取り返すために日本家屋を探索するステルスアクションアドベンチャーだ。生きた人間に見つかってはならず、見つかりそうになったら人形のフリをして動きを止める必要がある。人間への直接的な抵抗はできないが、手に入れたアイテムでポルターガイストを発生させ、人間を気絶させたり誘導したりすることはできる。開発者自身のストア文言によれば、市松人形は元々女の子が可愛がって遊ぶ玩具だったのに、いつしか怖い存在として認識されるようになってしまった——本作はその可愛さへの原点回帰として作られたという。開発・発売はともに「sewohayami」名義で、Steamカタログには小規模な自社/小規模パブリッシャーでの発売作が6本並ぶ。2024年8月8日発売。70件のレビュー(好評70件・不評0件)で好評率100%。無料ではない有料タイトル($10.99)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。正直に一点開示する——Switch版が別途リリースされており(わくわくゲームズ経由、大手ではない一般インディーレーベル)、京都のBitSummit Driftの公式選出作でもある。当サイトの他の発掘作に比べると現実の露出はやや厚めだが、Steam上の西側到達自体は薄いままだ——70件のうち52件が日本語で、それ以外の全言語を合わせても18件にとどまり、AUTOMATON WESTを含めまだどの西側メディアも取り上げていない。
公開 2026-08-19
01まず、その一点の感覚
- 人間の視線がこちらへ向いた瞬間、動きを止めて人形になりきる——その静止そのものが「人形であること」の全演技になり、何でもない廊下の移動が息を止める時間に変わる。
- 直接戦うことが一切できず、ポルターガイストで気を逸らしたり誘導したりするしかないことは、あらゆる遭遇を「乗り越えるべき脅威」ではなく「空間との交渉」として感じさせる——それは人形本来の無力さと一致していて、隠れた戦闘力をこっそり持ち込んだりしない。
- このゲーム全体が「市松人形は本来かわいいものだったのだ」と主張するために作られていると知ることは、あらゆる『怖い』瞬間の下地を塗り替える——だから幽霊屋敷の雰囲気が、本物の恐怖へと澱むことは決してない。
02こういう人に刺さる
刺さる
- moonの動き——ジャンルの既定の暴力や恐怖を拒み、より温かい何かへ置き換える——を、RPGではなく幽霊屋敷ステルスゲームで欲しい人
- 直接戦闘の無い、隠れて動きを止める本物のステルスループが欲しい人——攻めはすべてポルターガイストアイテムが担う
- Switch版もBitSummit選出も既にありながら西側報道はまだほとんどない原石が欲しい人——70件で好評率100%、日本語レビューがそれ以外の全言語合計を上回る
合わない
- 露出ゼロの純粋な埋もれた原石を求める人——本作の開発者は既にSwitch版とBitSummit Drift公式選出という実績を持っている
- 歯応えのある戦闘が欲しい人——本作には意図的に戦闘が存在せず、あるのは回避と誘導だけ
03系譜:この味の原点
100% が好評レビューはわずか 70 件 — なのに、ほとんど誰も見つけていない
Ichima-san 埋もれた名作
Steam自身の表記によれば、本作は人間の体を奪われ市松人形になってしまった主人公が、体を取り返すために日本家屋を探索するステルスアクションアドベンチャーだ。生きた人間に見つかってはならず、見つかりそうになったら人形のフリをして動きを止める必要がある。人間への直接的な抵抗はできないが、手に入れたアイテムでポルターガイストを発生させ、人間を気絶させたり誘導したりすることはできる。開発者自身のストア文言によれば、市松人形は元々女の子が可愛がって遊ぶ玩具だったのに、いつしか怖い存在として認識されるようになってしまった——本作はその可愛さへの原点回帰として作られたという。開発・発売はともに「sewohayami」名義で、Steamの開発者検索でもこの名義には6作品が紐づく——単独タイトルの純粋なソロデビュー作ではなく、小規模な自社/小規模パブリッシャーでの発売が続く開発者だが、大手・西側展開代行との混入は確認できなかった。2024年8月8日発売。70件のレビュー(好評70件・不評0件)で好評率100%。無料ではない有料タイトル($10.99)で、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。正直に一点開示する——Switch版が別途リリースされており(わくわくゲームズ経由、大手ではない一般インディーレーベル)、京都のBitSummit Driftの公式選出作でもある。当サイトの他の発掘作に比べると現実の露出はやや厚めだが、Steam上の西側到達自体は薄いままだ——70件のうち52件が日本語で、それ以外の全言語を合わせても18件にとどまり、AUTOMATON WESTを含めまだどの西側メディアも取り上げていない。ヒットするのは4GamerのSwitch版発売・予約開始を告知する短い記事2件のみだ。
あなたの手で、最初の合格をmoon 原点
この味の原点——moon。Steam自身のストアページが「Don't be a hero(英雄になるな)」とそのまま謳う、1997年発売のアンチRPG。ジャンルが当然視してきた暴力そのものに目を向け、勇者が出会う動物を皆殺しにしていくことのおかしさを問い、代わりに、伝統的な勇者なら殺していたはずの生き物たちの魂を救うことでレベルアップする、という発想へ切り替えた。Ichima-sanはmoonの精神的続編ではなく、そう名乗ってもいない。だが開発者自身の言葉——市松人形は元々愛される玩具だったのに、いつしか怖いものとして固定化されてしまった、本作はその本当の可愛さへ立ち返るために作られた——は、別のジャンルで同じ動きをしている。両作とも、ジャンルが当然のように「怖い」「暴力的」と決めつけてきたものを正面から見つめ、意図的に拒んでいるのだ。
あなたの手で、最初の合格を04あなたの手で、この原石を輝かせる
気になったら Steam で確かめて、最初の合格をあげてほしい。あなたの一押しが、埋もれた原石を輝かせる。
あなたの合格が届いた。原石が、いま光をつかんだ。
05この味の血統
- moon 原点
- Ichima-san 現在地
- Dig Night 同じ原点
- 状況を読んで組むゲーム 別の味